3度の流産を乗り越えて、「1週間違いの双子」を妊娠!
この度、1週間違いで双子を授かったのは、米テキサス州ノース・リッチランド・ヒルズ在住の女性、カーラ・ウィンホールド(Cara Winhold)さん(30)。
カーラさんは2018年に、現在3歳の息子ワイアット(Wyatt)くんを授かった後、夫のブレイク(Blake)さん(33)と共に、家族を増やすことを夢見ていました。
しかし、2019年に女児を流産し、2020年にも再び同じ悲劇に見舞われています。
2度目の流産の際は、カーラさん自身も危うく命を落としかけたそうです。
「流産の後、自宅のベッドで横になっていると、大量の血が流れ出ているのに気づきました。
病院に駆けつけると、血圧がひどく低下しており、流産した子が子宮頸管に詰まって出血を起こしていたのです。
あと30分遅れていたら死んでいたかもしれないと医師に言われました」
カーラさんはこう振り返ります。
輸血を2度繰り返し、一晩入院して、事なきを得たものの、それから妊娠がトラウマになったといいます。
それでもカーラさんは、子どもを授かることをあきらめ切れませんでした。
その後、2021年2月に妊娠したものの、4日後に3度目の流産が発覚。しかし翌月に、再び妊娠していることが判明しました。
妊娠5週目に最初のスキャン検査をしたときは、母子ともに健康で、赤ちゃんも1人でした。
ところが、その2週間後の妊娠7週目、病歴があるために2度目のスキャン検査を受けたところ、なんと赤ちゃんが2人に増えていたのです。
「嬉しさと混乱のあまり泣き崩れましたが、とても幸せな気分でした」と、カーラさんは話します。
2度目のスキャン画像によると、少し大きくなった1人目の子の側に、小さな点のような胎児が確認できたという。
これは「過剰受胎」という非常に稀な現象です。
女性はふつう、1サイクルで1回しか排卵せず、卵子が受精し着床した後は妊娠の状態となり、排卵は起きません。
しかし、過剰受胎の場合、一度排卵と受精を終えた後、数日〜数週間後に、なぜかもう一度同じサイクルで排卵と受精を繰り返し、妊娠に至るのです。
ただし前例の多くは、体外受精(IVF)の治療を受けていたり、排卵誘発剤を服用している女性に見られ、カーラさんのように自然妊娠でのケースはほとんどありません。
もしかしたら、度重なる流産の経験が関係している可能性もあります。
ちなみに、過剰受胎では妊娠日に数日〜数週間の開きがあるものの、同日に生まれることから「双子」とみなされます。
そして2021年10月25日、カーラさんは、1週間違いで授かった双子の息子、コルソン(Colson)くんとケイデン(Cayden)くんを無事に出産しました。
コルソンくんは妊娠35週の約2940グラムで生まれ、その6分後にケイデンくんが約2200グラムで生まれています。
半年後検診では、コルソンくんの方が少し体重が重かったそうですが、2人とも元気に成長しているという。
カーラさんは、今回の奇跡的な出来事について、こう話しています。
「これまでに経験した妊娠の辛い出来事から、私は100%奇跡だと信じています。過去に流産で失った赤ちゃんが、助けてくれたのかもしれません」