1週間違いで双子を妊娠
1週間違いで双子を妊娠 / Credit: canva
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1週間で2回妊娠! アメリカ人女性が経験した「過剰受胎」とは?

2022.06.03 Friday

母体はふつう、一度お腹に子を宿して出産を終えるまで、もう一度妊娠することはありません。

しかしこのほど、米国の女性が、最初の妊娠から1週間後にもう一人を妊娠するという、きわめて稀なケースが報告されました。

つまりこの女性は1週間に2度妊娠を経験したことになるのです。

これは「過剰受胎(superfetation)」といい、過去に世界で10件ほど前例があります。

Texas woman gives birth to rare set of twins conceived one week apart. How is this possible? https://www.livescience.com/rare-case-superfetation-texas ‘I got pregnant while I was already pregnant’: Texas mother who suffered three miscarriages details how she welcomed incredibly rare ‘miracle’ twins that were conceived a WEEK apart https://www.dailymail.co.uk/femail/article-10868621/Mother-details-welcomed-incredibly-rare-miracle-twins-conceived-WEEK-apart.html

3度の流産を乗り越えて、「1週間違いの双子」を妊娠!

この度、1週間違いで双子を授かったのは、米テキサス州ノース・リッチランド・ヒルズ在住の女性、カーラ・ウィンホールド(Cara Winhold)さん(30)。

カーラさんは2018年に、現在3歳の息子ワイアット(Wyatt)くんを授かった後、夫のブレイク(Blake)さん(33)と共に、家族を増やすことを夢見ていました。

しかし、2019年に女児を流産し、2020年にも再び同じ悲劇に見舞われています。

2度目の流産の際は、カーラさん自身も危うく命を落としかけたそうです。

「流産の後、自宅のベッドで横になっていると、大量の血が流れ出ているのに気づきました。

病院に駆けつけると、血圧がひどく低下しており、流産した子が子宮頸管に詰まって出血を起こしていたのです。

あと30分遅れていたら死んでいたかもしれないと医師に言われました」

カーラさんはこう振り返ります。

輸血を2度繰り返し、一晩入院して、事なきを得たものの、それから妊娠がトラウマになったといいます。

それでもカーラさんは、子どもを授かることをあきらめ切れませんでした。

3度の流産を乗り越えて
3度の流産を乗り越えて / Credit: canva

その後、2021年2月に妊娠したものの、4日後に3度目の流産が発覚。しかし翌月に、再び妊娠していることが判明しました。

妊娠5週目に最初のスキャン検査をしたときは、母子ともに健康で、赤ちゃんも1人でした。

ところが、その2週間後の妊娠7週目、病歴があるために2度目のスキャン検査を受けたところ、なんと赤ちゃんが2人に増えていたのです。

「嬉しさと混乱のあまり泣き崩れましたが、とても幸せな気分でした」と、カーラさんは話します。

2度目のスキャン画像によると、少し大きくなった1人目の子の側に、小さな点のような胎児が確認できたという。

これは「過剰受胎」という非常に稀な現象です。

女性はふつう、1サイクルで1回しか排卵せず、卵子が受精し着床した後は妊娠の状態となり、排卵は起きません。

しかし、過剰受胎の場合、一度排卵と受精を終えた後、数日〜数週間後に、なぜかもう一度同じサイクルで排卵と受精を繰り返し、妊娠に至るのです。

ただし前例の多くは、体外受精(IVF)の治療を受けていたり、排卵誘発剤を服用している女性に見られ、カーラさんのように自然妊娠でのケースはほとんどありません。

もしかしたら、度重なる流産の経験が関係している可能性もあります。

ちなみに、過剰受胎では妊娠日に数日〜数週間の開きがあるものの、同日に生まれることから「双子」とみなされます。

※ 画像はイメージです
※ 画像はイメージです / Credit: canva

そして2021年10月25日、カーラさんは、1週間違いで授かった双子の息子、コルソン(Colson)くんとケイデン(Cayden)くんを無事に出産しました。

コルソンくんは妊娠35週の約2940グラムで生まれ、その6分後にケイデンくんが約2200グラムで生まれています。

半年後検診では、コルソンくんの方が少し体重が重かったそうですが、2人とも元気に成長しているという。

カーラさんは、今回の奇跡的な出来事について、こう話しています。

「これまでに経験した妊娠の辛い出来事から、私は100%奇跡だと信じています。過去に流産で失った赤ちゃんが、助けてくれたのかもしれません」

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