生物にも論理回路を組み込める?
私たちの身の回りの電気製品は、0と1のデジタル信号と論理回路によって制御されています。
例えば、「玄関の自動照明システム」にも論理回路が活用されています。
これによって、「周囲が暗くて人が近づいたときだけ点灯する」など、私たち人間が意図した通りの細かい操作が可能になっています。
では、生物版の論理回路をつくってその生物に導入すれば、生物の反応や特性を人間の意図通りに操作できるのでしょうか?
合成生物学の分野では、以前から遺伝子発現を操作する遺伝子ネットワーク「人工遺伝子回路」が研究されています。
遺伝子を電子回路の部品のように組み合わせて、生物に特定の特徴をもたせようとしてきたのです。
実際、原生生物などには既に人工遺伝子回路が導入されてきました。
そして今回、ブロフィ氏ら研究チームは植物の人工遺伝子回路を開発することに成功しました。