蚊はどうやって私たちを発見しているのか?
最初に、蚊が私たち人間を見つける方法について考えましょう。
蚊の主要なエネルギーは糖分なので、普段は花の蜜や樹液などを食料にしています。
しかし交尾後のメスだけは、タンパク質など産卵に必要な栄養素を得るために、人間や動物の血を求めるようになります。
では、それらメスの蚊はどのようにしてターゲットを探すのでしょうか?
蚊は視覚ではなく、感覚器を備えた触角によって人間を探索します。
この感覚器は、私たちの体から発される二酸化炭素や温度を感知できます。
蚊は、まず二酸化炭素を感知して周囲に注意を張り巡らします。
次いで、人間や動物の体温によってつくられる「温かい空気の流れ」を探し、その流れから温かくて生きた動物を発見するのです。
さらに蚊の感覚器は、汗に含まれる乳酸にも強く反応します。
そのため私たちが汗をかくと、「体温の上昇」と「乳酸」が、いつもより多くの蚊を呼び寄せてしまいます。
では、これら複合的なセンサーをもつ蚊に刺されないようにするには、どうすれば良いのでしょうか?