ネコは猫なで声にどのように反応するか?
ネコが「猫なで声」に対してどのような反応を示すか調査するため、シャーロット・ド・ムーゾン氏らはネコに下記の4つの声を聞かせ、反応を観察しました。
- 飼い主がネコに呼びかけるときの声
- 飼い主がネコに人間との会話の中でネコの名を出したときの声
- 知らない人が1を真似したもの
- 知らない人が2を真似したもの
このうち「猫なで声」に分類されるのは1と3の2つです。
ネコは「猫なで声」に反応するのでしょうか?
また、飼い主の声を区別しているのでしょうか?
ネコは飼い主の「猫なで声」にのみ反応する
実験の結果、ネコが反応したのは①の「飼い主がネコに呼びかけるときの声」がスピーカーから流れたときだけでした。
見知らぬ人では、たとえ「猫なで声」を出してもまったく反応することはなかったと言います。
さらに、たとえ飼い主がネコの名前を口にしたとしても、他者への会話の中の音声には反応しなかったというのだから驚きです。
ネコは同じ飼い主の声であっても、自分に対するものなのかそうでないのか明確に聞き分けているということになります。
ネコらしい?返事しない子も
今回、声に対するネコの反応は必ずしも「ニャー」というちゃんとしたお返事ばかりではなかったようです。
スピーカーの方に耳だけ向けたり、しっぽを動かしてみたりと反応はさまざま。
とはいえ、飼い主と知らない人との区別は明確でネコが「猫なで声に対して反応する」ことを対人間全般に対してではなく、普段密に触れあう飼い主に対してだけ行っているということです。
とはいえ、今回は飼い主とネコが1対1の家庭でのみ調査が行われたため、今後ネコや人が複数いる家庭でも研究が必要になるとのことでした。
そこで最後は、子どもを含む5人家族でネコを1匹飼っている筆者の「猫なで声」に対する体感でまとめようと思います。