ネコは「猫なで声」を出す人の人間性を理解している
わが家のネコは普段お世話をしている私に一番なついており、私が「猫なで声」で名前を呼べばどこにいても大抵お返事をしてくれます。
そして、今回の実験と同様、私が他の家族との会話の中でネコの名を出しても返事をすることはありません。
一方で、わが家のネコは私以外の人間の「猫なで声」に関しても返事以外の反応を示します。
あまり好きでない夫や長男が「猫なで声」で呼びかけると走って逃げますし、何でも言うことを聞いてくれる優しい長女には返事をする代わりにごろんと寝転んで撫でを催促するのです。
好きでも嫌いでも、ネコにとって一緒に暮らす「家族」は「他人」とは違い「飼い主」に近い存在なのかもしれません。
そして、複数の人間と暮らすネコはその声の高さだけでなく、人間性もしっかり区別しているようですね。
思いのほか複雑な人間とネコの関係、これからも興味深い研究がたくさん生まれるのが楽しみです。