ペットのハムスターが回し車で走るのはなぜ?
ハムスターは小さなケージの中だけで飼育できるため、どんな家庭でも飼いやすいペットです。
しかし狭いケージの中ではハムスターが運動不足になってしまうため、これを解消するために回し車があります。
驚いたことにケージの中のハムスターは一晩で10kmも走ることがあるのだとか。
ハムスターが元気に回し車で走っている姿は可愛らしいものですが、当の本人たちはどういうつもりで回し車の中で走り続けるのでしょうか?
実は、ハムスターたちが回し車で走るのは、「エサ探しの本能」から来るものだと言われています。
野生のネズミがエサを求めて縄張りを一晩中走り回るように、ペットのハムスターにも同様の本能が埋め込まれており、自然と走りたくなるのです。
また彼らの走るという行為は、単純に運動不足や肥満の解消となる以外にも、体内時計のリズムを整える効果があると言われています。
しかしペットのハムスターたちは教えるわけでもなく、自然と回し車で走リ始めます。
その様子を見ていると、ある疑問が湧いてきます。
それは「自由に走り回れる野生のネズミに回し車を与えると、どうなるのか?」ということです。
オランダのマイヤー氏らは、この疑問の答えを見つけるため、2014年に世界で初めて検証実験を行いました。