従来の窓は見た目と特性において柔軟性に欠ける
建物のイメージは、窓の数や形、色によって大きく変化します。
「マイホームの窓をカラフルにしてみたい」という人もいることでしょう。
しかし、一度カラフルな窓を導入してしまうと、簡単には元の透明な窓に戻せません。
同様のポイントは、窓の特性にも当てはまります。
例えば従来の透明な窓は、冬に活躍します。
可視光線と赤外線の両方を通過させるため、部屋の中を明るくして温めるのに役立つのです。
一方夏には、可視光線だけを取り入れ、赤外線による熱は遮断したいもの。
既存の「赤外線をカットする窓」を利用すれば、このニーズも満たすことができます。
しかし、「冬と夏で異なるニーズ」を両方満たせる窓は存在しません。
従来の窓は見た目においても、特性においても、柔軟性に欠けるのです。
そこでケイ氏ら研究チームは、目的に応じて色や特性を変化させられる新しい窓を開発することにしました。