”ヘビの楽園”で有名な米ジョージア州で調査
今回の研究はアメリカ南東部にあるジョージア州で実施されました。
ジョージア州は”ヘビのホットスポット”として知られ、アメリカ国内でもトップクラスの種数を誇ります。
全部で45種のヘビが生息しており、うち17種が毒ヘビ、その中で命にかかわる危険な毒ヘビは7種(マムシ3種・ガラガラヘビ4種)です。
研究チームは2014年から2020年にかけてジョージア州で発生したヘビ咬傷データを集めて分析しました。
ヘビに噛まれた救急外来患者は全部で5000件を超えており、そのうち毒ヘビに噛まれた件数は3908件でした。
チームは患者がヘビに噛まれた日の気温や降水量、湿度などを調べ、さらにそのデータを同じ月内の他の日の気温と比較して分析。
その結果、ヘビに噛まれるリスクは明らかに暑い日ほど高くなっていることが判明したのです。
具体的には、気温が1度上昇するごとにヘビに噛まれるリスクは平均6%上昇していました。
研究主任のノア・スコブロニック(Noah Scovronick)氏は「このリスクの上昇率は、暑さに関連して増加する他の健康被害に見られる上昇率よりも高い」と指摘します。
では、なぜ暑い日ほどヘビに噛まれやすくなるのでしょうか?