誰もが知っている名作「美女と野獣」。
映画では最終的に野獣の呪いが解けて「人間同士」の2人がめでたく結ばれますが、もしも呪いが解けなかったら、果たして2人は子孫を残せたでしょうか?
そんな素朴な疑問に、youtubeの科学チャンネル “AsapSCIENCE” が答えています。
いきなり結論をいえば、その答えは「ノー」。
もしあなたが超絶イケメンなハスキー犬に恋をしたとしても、ハスキー犬との間に子孫を残すことはできません。
「接合前隔離」といったメカニズムにより、オスの精子が卵子にたどり着くことができないのです。
ある研究では、人間に「近い」とされる種である「ヒヒ」の卵子に、「人間」の精子がたどり着くことができなかったことが報告されています。ヒヒの卵子の表面のタンパク質と結合することができなかったのです。
しかし、「近い種」において交配が成功している例もあります。「ライオン」と「タイガー(虎)」との間に「ライガー」が産まれた例や、「ウマ」と「ロバ」との間に繁殖能力のない「ラバ」が産まれた例があります。
しかしそういった例においても、「雑種死滅・雑種崩壊」といった現象が立ちはだかります。たとえ最初の交配に成功したとしても、その後の「孫世代」の雑種の形質は劣化していき、死滅してしまうのです。
結局のところ、異種間で性行為を行うのは自由ですが、子孫を残していくことは極めて難しいといえます。
しかし、これには例外もあります。「異種」とはいえども「祖先が近い」場合には長く子孫を残していける可能性があります。実際に太古昔の人類「ホモ・サピエンス」は祖先を同じくする「ネアンデルタール人」と交配していたことがわかっています。
これを聞いて「よし、試してみよう!」と考える人はいないと思いますが、異種間の性行為には「陰茎がん」や「性感染症」の危険性が高いことを一応報告しておきます。
いかがでしたでしょうか?
不快に思った人もいるかもしれませんが、これはあくまでも「可能性」の話。やっぱり人間の相手は人間が一番のようです。
via: AsapSCIENCE / translated & text by なかしー
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