昆虫が危機に直面している可能性

このような調査結果が出たのは、実は初めてではありません。
2000年代の初頭から、人々の間で、車のフロントガラスにぶつかる昆虫が少なくなったと囁かれていました。
そして、ここ20年間でこの現象に関する科学的な研究が増加し、人々が感じていたものが、ただの噂や思い違いではないことが次第に明らかになってきたのです。
デンマークでは1997 年から 2017 年の間に、 2 つの地区を移動する車のフロントガラスで死んだ昆虫の数が調査されました。この研究では計1375 件の報告から、この期間で虫の数が80%から97%も減少していると報告しています。
また、2018年にプエルトリコのエル・ユンケ国立公園周辺で行われた別の調査では、昆虫の量が1970年代に比べて10分の1から60分の1に減少したことが確認されています。
世界中でこれだけ多くの研究が、車のフロントガラスにぶつかる虫の数を気にしているというのは面白い事実ですが、これはそれだけ多くの人がこの問題を実感している証拠でもあるのでしょう。
これらの調査結果は、昆虫が世界中で大きな危機に直面していることを示しているのかもしれません。
実際、一部の専門家たちは、今後数十年のうちに地球上の昆虫の約40%が絶滅する可能性がある、深刻な「昆虫の終末」という状況を警告しています。
昆虫の数が減少している原因としては、気候変動、農薬の過度な使用、生息地の喪失、病気などが挙げられています。
昆虫は環境変化に対して非常にしぶとい印象がありますが、実際は環境の変化に耐えられないものも多いようです。
人間の暮らしは昆虫に悩まされることが多いため、昆虫が減ることを問題だとは考えにくいかもしれません。
しかし、どのような理由であれ、昆虫の数が減少傾向に向かうことは、私たちにとって決して良いことではありません。
実際、世界の植物の3分の1は、昆虫に受粉を媒介してもらわなければ繁殖できず、これは農業にも影響を与えます。
また、昆虫は食物連鎖の基盤ともなっており、鳥や小動物、一部の哺乳類など、多くの動物が昆虫を主食としています。昆虫が消えると、これらの動物にも影響を及ぼし、生態系全体のバランスが崩れる可能性もあります。
もし世界から昆虫が消えてしまったら、私たちの生活に大きな影響が出ることは明らかです。
車のフロントガラスにぶつかり飛び散る虫がいないことは、必ずしも喜ばしいことではないのかもしれません。

























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ミツバチの減少もいろんな説がありますが、かなりの数が車と衝突して死んでしまっているのも事実ですね。
虫さんが減るとわりと困りそうですけど、かと言って増えられるとそれはそれで困ることが多いっていう。
車の数が2倍になったらぶつかる虫の数も1/2になるんじゃね?
別の研究でも光に集まる虫が八割近く減少していると言ってたし、体感でも虫の数が減っているように感じます。
昆虫の個体数の増減はともかく、行動傾向がここ数十年で変化してきていて、フロントガラスに当たる数が変わった可能性を考えてみると面白いです
・(オオシモフリエダジャクの体色の推移と同じように)道路や人里近辺では、日々、日中から夕刻に飛び回る個体が激突死して集団から取り除かれ、その時間帯は活動の鈍る個体が有利になる定向進化が進んだ。
・フロントガラスに激突してひどい目に会いやすい大型の甲虫やカゲロウ・ハエの仲間の個体数は減っているかもしれないが、そのニッチを埋める(カやガガンボのような)小さくて柔らかい昆虫が増えた。
・地球温暖化による気温上昇で、夏期は昆虫が道路上を徘徊するのを避けるようになった。春や秋には、道路上を飛ばなくとも、十分に体温を上昇させることができるようになった。
・昔の道路と比べると、対向車とスムーズにすれ違えるよう道路幅の拡幅・車線の増加・歩道や側溝、フェンスの整備で、ロードサイドから昆虫が道路内へ侵入するのが難しくなった。