西村彗星を観測するならいつ?
9月上旬には夜明け前の東の空に出ています。近くで明るく目立つ、金星が目印になるでしょう。ただ、西村彗星は明るくなるにつれて、高度は低くなってしまいます。
休日ということもあり、観測を狙うなら9月9日(土)でしょう。日の出45分前の4時33分(東京都)のとき方角は東北東で地平からの高度は11°で、明るさは約4.5等と予想されています。
空が明るくなってきているので、双眼鏡は必須ですし、昇ってきた太陽を絶対に見ないように気をつけましょう。
9月14日からは西の空に見えるようになり、19日までが明るさも約2.5等でもっとも明るくなります。
しかし、肉眼レベルの明るさでも地平にかなり近い高度5°以下であることや、空もまだ明るい時間帯なので観測は難しそうですが、もしかしたら伸びた尾をカメラで撮ることはできるかもしれません。
とはいえ、以上はあくまで予想で、西村彗星は、太陽に非常に接近するタイプの彗星です。このタイプの彗星は、予想以上に彗星活動が活発になって明るくなったり、太陽の熱が強すぎて崩壊してしまい、暗くなることもあるのだとか。
どうなるのかわからない面白さがあるので、注視してみてください。