3つの異なる研究から、フランスとルーマニアの研究者が貧困などの「厳しい幼少期」を過ごした人が大人になって「権威主義的なリーダー」を好む傾向があることを発見しました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1090513817300053
これら3つの研究は、「幼少期の貧困」といった大きなストレスが「理想のリーダー像」にどのような影響を与えるのかについて調査したものです。
研究1
ルーマニアで、6-8歳の貧困地域の子ども41人を対象に行われたこの研究。研究者は子どもたちに指導者の「顔写真」をみせて、その中から自分の好みを選んでもらいました。
その結果、支配的で不調和をいとわず、信頼できないとされる顔写真が、最も子どもたちの人気を集めました。
研究者はこの結果について、子どもたちにとっての「理想のリーダー」が環境からの大きな影響を受けることを示唆しています。貧困家庭で育つ子どもたちは、最も「強い」と思われる顔を好んで選択したのです。