23万6000人を対象に「読書離れ」の現状を分析
読書は、語彙力や論理的思考を育てるだけでなく、ストレスや不安の軽減、睡眠の質の向上、さらには共感力の促進といった、数多くのメリットがあるとされています。
それにもかかわらず、「本を読む人が減っている」という実感は、多くの人の中に芽生え始めていました。
その実態を明らかにするため、研究者たちは米国労働省が実施している時間調査American Time Use Survey(ATUS)のデータを活用しました。
これは24時間の行動を詳細に記録させるもので、日常の中でどのような行動が行われているかを客観的に捉えることができます。
研究では、2003年から2023年にかけて、アメリカ人約23万6000人以上を対象に、個人の楽しみとしての読書(本、新聞、雑誌、電子書籍、オーディオブックなど)にどれだけ時間を費やしているか分析しました。
また、子どもとの読書(子どもに読み聞かせたり、一緒に読む行為)に関しても調査しました。
加えて、読書が行われる場所や、読書中に他者と一緒にいたかどうかといった社会的文脈、そして性別、年齢、人種、所得、教育レベル、居住地域などの個人属性による差異も分析しました。
これにより、読書習慣の全体像が20年間にわたって詳細に明らかになったのです。