なぜ私たちは意味のない繰り返しにハマってしまうのか?

「いや、別に楽しいわけじゃないんだけどなあ」。
そんな気分で、つい同じ行動を繰り返してしまうことはありませんか?
スマホを開いては閉じ、また開いて、たいして新しい情報があるわけでもないのに指だけが勝手に動いてしまう。
ドアの鍵を閉めた記憶があるのに、なぜか戻って確認してしまう。
そこにあるのは快感というより、「よく分からない引き戻し力」のようなものです。
脳の中では、たえず多くの欲求が同時に動いています。
「お腹がすいた」「誰かと遊びたい」「危険だから離れたい」。
こうした欲求は同じ舞台の上で押したり引いたりしながら、その瞬間に一番必要な行動を決めています。
ふつうなら、空腹のときは食べ物へ、刺激的なものがあればそちらへ向かうはずです。
しかし不思議なことに、やめられない反復行動では、この“優先順位づけ”がひっくり返ります。
周りから見ると特に目的があるようには見えない行動が、食事や探索よりなぜか勝ってしまうのです。
この「意味のないくり返し」が起きるのは、人間だけではありません。
動物の世界でも、ときに似た現象が見られます。
ネコが壁を執拗に引っかき続けたり、鳥が何度も同じ羽をいじり続けて羽根が薄くなったり、といった例はよく知られています。
動物本人は“楽しんでいるわけではない”のに、身体だけが同じ動きを続けてしまうのです。
人も動物も、「本心ではもう十分なはずなのに、行動が止まらない」という点では似ています。
とはいえ、この“止まらなさ”がどの脳回路で作られているのかは、長く分からないままでした。
繰り返し行動の研究はこれまで、主にごほうびを感じる領域を中心に行われてきました。
それは、「何かが強く快く感じられるから、くり返してしまうのでは」という発想があったからです。
ところが、この考え方では説明できない場面がたくさんあります。
実際には「快いどころか、特に意味もない行動」の方が勝ってしまうのです。
そこで研究者たちは、大胆に視点を変えました。
あえて“嫌な感じ”を生み出す領域も含めて、脳の回路を調べ直すことにしたのです。
本来、嫌悪感に関わる脳領域は「不快な行動を止めるためのブレーキの一部として働くしくみ」と考えられてきました。
しかしもし、ここに“止める”どころか、むしろ「やめたくてもやめられない」状態へ押し込んでしまう何かがあるとしたらどうでしょうか。
研究チームは、この疑問こそ強迫的な反復行動の核心に近づく手がかりになると考えました。
そして、「ごほうび」と「嫌な感じ」という、一見すると正反対に思える二つの感情をつなぐ回路にこそ、秘密が隠れているのではないかという仮説を立てたのです。
もしそこに“行動の優先順位をひっくり返すスイッチ”が潜んでいるのだとしたら──そしてそれが嫌な感じと結び付いているなら、そもそもなぜそのような仕組みが存在するのでしょうか?




























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