共同作業でついつい手を緩めてしまう「社会的手抜き」
集団で共同作業を行う時に、1人当たりの生産性が人数の増加に伴って低下する現象を「社会的手抜き」と言います。
特に個人の努力が評価や報酬の向上に繋がりにくい環境で生じやすいようです。
また優秀なチーム・パートナーと一緒に働くと、「自分以外が完璧に作業をこなしてくれるだろう」と考えてしまい、手抜きに繋がるかもしれません。
これら人間同士の「社会的手抜き」は以前から知られていた現象であり、その原因や予防策はよく研究されてきました。
しかし近年の労働環境を考えると、人間だけのチームではなく、ロボットと人間のチームにおける生産性についても研究していく必要があります。
工場などでは既に多種多様なロボットが導入されており、今後は高度なAIを装備した優秀なロボットを利用することも増えていくでしょう。
では人間とロボットが共同作業する場合、人間の生産性にはどのような影響があるのでしょうか。
シメク氏ら研究チームは、その点を明らかにするために品質管理の実験を行うことにしました。