耳の穴に虫が入った場合の対処法
耳に虫が入ったときの対処法については、にしおぎ耳鼻咽喉科クリニック(東京都)が分かりやすく解説しています。
まず耳に虫が入ると、誰でも慌ててしまうもので、平然としていられる人はそういませんよね。
だからといって、耳に指を突っ込んだり、綿棒やピンセットで無理に取り出そうとしたり、頭を振ったりするのはNGです。
虫が生きている状態であれば、刺激することで余計に暴れたり抵抗されて、耳が傷つく危険性があります。
また光を当てると、虫は逆に耳の奥の暗い方に逃げてしまうので注意しましょう。
そこで最初にやるべきは、外耳道や鼓膜が傷つくのを防ぐために虫の動きを止めることです。
その最も効果的な方法は、耳の穴が上を向くように横になり、ベビーオイルやオリーブ油など体に無害なオイルを耳の穴に注ぐことだといいます。
虫は、私たちが口や鼻を使って呼吸するのとは異なり、お腹まわりにある「気門」という器官から直接空気を取り込んで呼吸します。
そのため、油を注ぐと気門が塞がれて呼吸できなくなり、虫は窒息死してしまうのです。
スポイトがあればベストですが、なければ小さじスプーンで少量ずつ注いでも構いません。
また耳の奥は鼓膜があって行き止まりになっているので、耳の穴ぎりぎりまでオイルを入れても大丈夫だそうです。
(※ もし鼓膜が破れているなら、オイルは使用すべきではないとのこと)
それから冷たいオイルが急に耳の穴に入ると、めまいが起きる可能性もあるため、その意味でも横になった方がいいと述べています。
そして虫の動きが止まったら、耳鼻科を受診して、専用の顕微鏡と器具で取ってもらうようにしましょう。
自分で取ろうとしたり、慣れていない人に取ってもらおうとすると、耳の中を傷つける恐れがあります。
ただ、今回の女性も4日以上経過してから病院に行っているため、無理に個人で対処しようとするよりも早めに耳鼻科を受診することが一番でしょう。
また大前提として、こんな怖い思いをしなくて済むよう、日頃からベッド周りなどを清潔にしておくべきかもしれません。