消防士の代わりに火元に近づく消火ロボット
火事が生じるとすぐに駆け付ける消防士たちは、燃え盛る炎に近づき、消火活動を行ってくれます。
しかも消火中は、強い力で消火ホースをしっかりと固定していなければいけません。
ホースが一度手放されてしまうと、周囲に水をまき散らしながら制御不能になるからです。
上の動画では笑い声も含まれており、コミカルな場面として扱われていますが、時には暴れまわるノズルが頭部に当たって大怪我をすることもあるようです。
そのため消防士たちは消火ホースを手放せず、結果として、命を危険にさらしながら消火対象に近づかざるを得ません。
ビルの高い階層で火災が発生した場合などでは、効率的に消火していくことも難しいでしょう。
こうした課題に対処するために考案されたのが、まるで龍のように空を飛ぶ消火ホースロボット「ドラゴンファイヤーファイター」です。
このロボットの開発は2016年から始まっており、研究者たちは日本の消防士と連携をとってニーズを理解しながら改良を続けてきました。