未来に楽観的になるほど「先延ばし癖」が改善する!東大が報告
未来に楽観的になるほど「先延ばし癖」が改善する!東大が報告 / Credit: canva
psychology

研究が示す「先延ばし癖を減らす」ための簡単な思考方法 (2/2)

2024.06.03 07:00:00 Monday

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未来に楽観的な人ほど、先延ばし癖が深刻化しない!

本調査は日本の参加者296名(男性137名・女性159名・年齢20〜29歳)からデータを収集しました。

これまでの知見で、先延ばし癖は特に若い世代に集中して見られることが知られているため、今回は20代を対象にしています。

チームはまず、先延ばし傾向を測定する「日本語版Pure Procrastination Scale」を用いて、参加者の先延ばしレベルを評価。

上位25%を「深刻な先延ばし」、真ん中50%を「中度の先延ばし」、下位25%を「軽度の先延ばし」と分類しました。

深刻な先延ばしほど、先ほど述べたように「自尊心や幸福度の低下、罪悪感やストレスの増大」が起きやすいと考えられます。

先延ばし癖がある人の時間観とは?
先延ばし癖がある人の時間観とは? / Credit: canva

この分類後「時系列的ストレス観」と「時系列的幸福観」について評価しました。

ここでは参加者に対し、自身の過去・現在・未来のさまざまな時間軸(過去10年・過去1年・過去1カ月・過去1日・今この瞬間・明日・この先1カ月・この先1年・この先10年)におけるストレスレベルと主観的幸福度を9段階で測定してもらいました。

質問例としては「過去10年間でどれくらいストレスを感じましたか?」「今この瞬間どれくらい幸せを感じていますか?」「この先1年でどれくらいストレスを感じると思いますか?」などです。

そして参加者ごとに時間観のパターンを分類したところ、「時系列的ストレス観」は次の4タイプに分けられました。

下降型:「未来にいくにつれてストレスは減る(少なくとも過去よりは増えない)」と考えるタイプ

上昇型:「未来にいくにつれてストレスが増える」と考えるタイプ

V字型:「今が1番ストレスが低くて、そこから過去と未来に離れるにつれてストレスが増える」と考えるタイプ

への字型:「過去のある1点でストレスが1番高く、そこから未来にいくにつれてストレスは減る」と考えるタイプ

参加者で最も多かったのはV字型でした。

AB:上から下降型・上昇型・V字型・への字型、C:青色の濃い右側から「深刻・中度・軽度」の先延ばしの割合
AB:上から下降型・上昇型・V字型・への字型、C:青色の濃い右側から「深刻・中度・軽度」の先延ばしの割合 / Credit: 東京大学 – 楽観的になれば先延ばし癖は改善する!? 新指標が明らかにする、「希望」の重要性(2024)

そして、この中で特に「未来にいくにつれてストレスは減る」と感じている「下降型」グループは、深刻な先延ばし癖を持つ人の割合が大幅に低いことが明らかになったのです。

反対に「未来にいくにつれてストレスが増える」と感じている「上昇型」グループは、深刻な先延ばし癖持つ人の割合が最も高くなっていました。

他方で「時系列的幸福観」については、下降型・上昇型・V字型・平坦型(どの時間軸でも幸福度は一緒)の4つに分類されましたが、先延ばし癖との有意な関連性は認められませんでした。

以上の結果は、未来のストレスに対して楽観的に考えている人ほど、深刻な先延ばしになりにくいことを示すものです。

逆に先延ばし癖のある人は、自分の将来について悲観的な見方をしすぎているのではないでしょうか。

実際「この先にストレスフルな出来事が待ち受けている」という考え方は、めんどくさがり屋や完璧主義者の基本姿勢にもつながっていると考えられます。

多くの作業は準備や取り掛かるまでが大変とよく言われます。

そのため何か作業に取り掛かるときは、「ああ、どんどん大変になっていく」と考えず、最初は大変だけどある程度やればスムーズに進むだろうとイメージすることが大切なようです。

先延ばしが辞められない人は、「まあ、なんとかなるさ」と気楽に考える癖を付けることが解決の秘訣になるでしょう。

ADHDの人が「先延ばし」をしてしまう理由とは?誰にでも使える改善法も

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研究が示す「先延ばし癖を減らす」ための簡単な思考方法 (2/2)のコメント

ゲスト

継続するには一つの大きなタスクとして見るんじゃなくて小さなタスクに切り分けて一つずつこなしていくと良いって話と似ているなと思いました。

ゲスト

気楽に考えることがどれだけ難しいか分かってない

    ゲスト

    知らねえよ勝手に苦しんでろ
    おれは楽に考えられるからよかったわ〜

ゲスト

気楽に考えるからこそ後回しになるんやが、、

たこ

自分は子供の頃から心配性で、将来を考えると不安でしかなく。自分のこの先の人生をかなり悲観していました。
だからこそいろんな事をちゃんと計画し、かつ前倒しをする癖をつけ
“明日やれる事は今日やる”
この事を常に考え生きてきました
結果、20代で起業したり、バイクで日本をほぼ横断したり、一軒家を購入したりと、殆んどの計画というか目標を達成する事ができました。
自分の場合、心配症で臆病だからこそ行動ができた訳です
まぁデータには例外はつきものですが、こういった人間も居ます

    ゲスト

    グラフにもある通り未来に行くにつれてストレスが上昇するタイプにも
    軽度の方はいらっしゃるので貴方が例外ではありません

ゲスト

いろんなケースがあるからコレ!と断定できないような・・・

ぽにょ

明日の自分を助けろ

と自分を奮い立たせて、今できることをなるべくやるようにしてる

どちらかというと先延ばしにしないタイプだから、先延ばしにして家の中ぐちゃぐちゃにするタイプは理解できない

ゲスト

え?!因果関係が逆じゃない?
タスク溜めずにテキパキできる人は頭が常にクリアだから未来を楽観的に考えやすいのでは?

    ゲスト

    ほんとこれ
    現在のタスクを溜めてるから未来が悲観的なのであって、未来を悲観してるからタスクを溜め込むのではない

ゲスト

「不安に思うこと」も一つのタスクとして脳のリソースを奪ってしまうからだと思っています
やらなきゃと考えることも脳にとっては仕事になってしまうので他の仕事を入れるスペースがなくなって先延ばしするしかなくなる
すると余計に不安が大きくなって悪循環に陥る

シンノスケ

人の性格を表すひとつの特性として、過去・現在・未来に対する「時間観」という指標を取り入れ、定量的にストレスや幸福観を測定したという試みは興味深く読ませて貰いました。ただ、調査対象が若い人に限られ、やや人数も少ないこと、そして、本記事では似たものをグループ化するクラスター解析のグラフしか載せていないことが気になりました。
元論文に書かれている潜在プロファイル分析では、先延ばし癖が深刻でも、軽微でも時系列的ストレス観は両者ともに明らかなV字型であり、現在よりも過去や未来のストレスが高くなっています。また、先延ばし癖が深刻な人は、軽微な人よりも過去や未来のストレスは強く、幸福感は平坦な傾向だったからです。
つまり、先延ばし癖が軽微な人は、過去も未来も今より明るく楽観的ですが、先延ばし癖が深刻な人は、過去も未来も今より暗く悲観的ということになり、過去の研究と同じような結論になってしまいます。これでは、博士論文としては進歩性がないので、ストレスや幸福の大きさの影響を可能な限り排除することにより、「時間観」を強調したパターン分析だけを紹介したのが本記事だと思います。
加えて、先延ばし癖をなるべく減らすための簡単方法として「まあ、なんとかなるさ」と気楽に考える癖を付けることが可能かどうかは疑問です。なくて七癖ですから、癖を治すことは、不可能ではないにせよ、そんなに簡単ではないことは経験上明らかです。

ゲスト

面倒くさがり屋の完璧主義者で未来に行くほどストレスが増える(現実的に一番ありえる)なんだけど
もっと気楽に構えるか
未来は明るい。未来は幸福。私は幸福

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