Wi-Fiで人の動きを把握するセキュリティ・デバイス
Gamgee社が開発したデバイスは、私たちの家で使用されているWi-Fiルーターと同様に機能し、複数設置することで、家の中全体で信頼性の高いインターネット接続を可能にします。
加えて、それらWi-Fiの電波を利用して人の存在を検知できます。
しかも、このシステムは2週間の学習期間を経て、家の住人や子供、ペット、常連客を見分けることができます。
AIが住人たちのそれぞれの身体、歩き方、活動の場所、動き方などを分析して認識できるため、見知らぬ動きをする人物が現れると、すぐに「訪問客」または「侵入者」としてユーザーに通知を送ることが可能なのです。
これを利用するなら、侵入者が今、家の中のどの部屋にいるのかを瞬時に把握できます。
また、システムを応用して、高齢者の介護や見守りにも活用できます。
自宅周辺での高齢になった親の動きを見守ることができ、転倒した場合には、すぐに家族に知らせることも可能なのです。
ちなみに、家族の誰が、いつ、どの部屋に入り、どれくらいの時間を過ごしたか、という「モーション履歴」も記録されており、確認できるようです。
Gamgee社は、これらが外部に流出することはないと主張していますが、プライバシーの観点では、ずっと見張られているようでちょっと怖いかもしれませんね。
現在、Gamgee社は、クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中であり、295ユーロ(約5万1000円)の支援で、専用のルーター3台が入手できます。
今や、Wi-Fiが飛んでいない場所などほとんどないことを考えると、将来、この製品のようなシステムによって、私たちの動きが全て把握される、なんてこともあるのかもしれませんね。