「沈黙」が多数派、「糾弾」は少数派だった
旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)による性加害問題は非常に根の深い問題です。
加害者となったのは旧ジャニーズ事務所の創設者で社長でもあった故・ジャニー喜多川(1931〜2019)。
彼は同所を設立した1970年代から2010年代にかけて、長期にわたり多数のジャニーズJr.に対して性加害を繰り返したのです。

当時からジャニー喜多川による性加害の噂は存在し、古くは1980年代に告発本が出るなど、少数ながら問題を糾弾する人たちもいました。
しかしながら、この問題がテレビ・新聞などの公的なマスメディアで広く取り上げられることはなく、世間的にも黙殺された状態が続いていました。
また姉の故・メリー喜多川(1927〜2021)は性加害行為を知っていながら放置・隠蔽し、事務所側も適切な対応を行わなかったため、長きにわたって多くの被害者が出ることになります。
このように旧ジャニーズ事務所の性加害問題はずっと、沈黙が多数派意見を占め、糾弾が少数派意見となっていたのです。
BBCのドキュメンタリーで潮目が変わる
ところが2023年3月になって、イギリスの公共放送BBCが「J-POP の捕食者 秘められたスキャンダル」というドキュメンタリー番組を放送。
この番組は日本において性加害が問題化されないこと、いまだに沈黙を保っていること自体が「なにより恥ずべきことだ」と痛烈に批判するものでした。
これを機に、日本国内でもようやくジャニー喜多川による性加害問題が表面化されることになります。
ではその後、国内のマスメディアとソーシャルメディアはどのような反応を見せたのでしょうか?
研究チームは今回、世の中の議論の盛り上がりについて、大量のデータを用いて分析を行いました。



























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