微生物は“指紋”のよう!?新たな犯罪捜査の鍵とは
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人間の体には 100兆を超える微生物 が生息しています。
腸内フローラ(腸内細菌)という言葉はよく聞きますが、 皮膚や口の中、性器にも独自の微生物群が存在 していることはあまり知らないかもしれません。
これらの微生物は個人ごとに異なる特徴を持っており、 「指紋」のように個人を識別できる可能性があります。
例えば、口腔内の微生物は「誰がコップを使ったのか」などを特定するのに利用できると考えられています。
また過去の研究では、PCのキーボード上の微生物から、持ち主を特定できることが報告されています。
しかし、性器の微生物が 性行為の証拠として活用できるかどうか については、これまでほとんど研究されていませんでした。
もし 性行為中に微生物がパートナー間で移動し、それが一定期間体内に残る ならば、性的暴行の捜査にも応用できる可能性があります。
そこで、今回の研究では 性行為前後で性器の微生物がどう変化するのか を詳しく調べることになりました。