魅力がない男性はクンニリングスを多く行って女性の浮気を引き留める
魅力がない男性はクンニリングスを多く行って女性の浮気を引き留める / Credit:Canva
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魅力がない男性はクンニリングスを多く行って女性の浮気を引き留める (2/3)

2025.03.19 22:00:04 Wednesday

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セックス10回分の“本音”を追う:クンニ頻度から見えた行動パターン

魅力がない男性はクンニリングスを多く行って女性の浮気を引き留める
魅力がない男性はクンニリングスを多く行って女性の浮気を引き留める / Credit:Canva

今回の研究では、まず18歳以上の男性を対象に、オンライン調査で「直近のセックス10回のうち何回で女性にクンニリングスを行ったか」を具体的に思い出してもらいました。

そして、各自が思う「自分」と「パートナー女性」の魅力度を比較させることで、どちらが相対的に優位(または劣位)と感じているのかを数値化したのです。

さらに、病気への不安度や「どれだけパートナーを喜ばせたいと思っているか」といった心情的な要素も同時に記入してもらうなど、心理的・行動的側面を多角的に測定しています。

ユニークなのは、クンニリングスの“回数”を「セックス10回のうち、どれだけ行ったか」という具体的なかたちで聞き取った点です。

ふつう、性行為の頻度や詳細をここまで細かく数値化する研究は敬遠されがちですが、本研究では敢えて踏み込むことで、よりリアルな性行動パターンを把握しようとしました。

しかも、単に回数を尋ねるだけでなく、「男性が自覚する魅力」と「女性パートナーの魅力」をそれぞれ評価させることで、心理的な優位・劣位意識の影響を探ったのです。

結果として、「自分のほうがパートナー女性よりも魅力で劣る」と感じる男性ほど、クンニリングスの回数が多い傾向がはっきりと浮かび上がりました。

これは、彼らが“浮気されたくない”“もっと愛されたい”と強く願い、その一環として女性の性満足を高める行為に力を入れている可能性を示しています。

また、病気への不安度はクンニリングスの頻度を左右しなかったことも興味深い発見でした。

男性が持つ「不安に打ち勝つほどのリテンション(つなぎ留め)意識」が、場合によってはリスク回避を上回っているとも考えられます。

この研究が革新的なのは、性行為の具体的な内容と、男女の心理的な魅力差を直結させて示した点です。

一般にセックス研究は、愛情や欲求など曖昧な概念で語られがちですが、今回の成果は「男性が自分の魅力を低く見積もっているほど、より熱心にオーラルセックスを行う」という明確な傾向を示しています。

そうした“行動レベル”のデータを集め、進化心理学の視点で解釈した点こそ、この研究の新しさといえるでしょう。

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