ツインテール深海魚の実際の映像
今回の探査は、シュミット海洋研究所が南大西洋にあるサウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島で実施しました。
この諸島は、11の火山島からなる亜南極の孤島群で、極めて生物多様性の高い海域として知られています。
調査チームは、水深489メートルの深海底にリモート操作型無人探査機(ROV)を送り込み、海底の地形や生物の映像を記録していました。
そのとき、カメラがとらえたのが問題の“ツインテール深海魚”です。
こちらが実際の映像。
魚の頭部付け根の左右に、まるで髪の毛を結んだような2本の突起物がゆらゆらと揺れていました。
その姿はまさに、アニメキャラのようなツインテールスタイル。
深海という厳しい環境下で、なぜこのような派手な装いを? 研究者たちも一瞬、新種の奇妙な魚かと思ったといいます。
しかしよく観察すると、この2本の突起は魚の体から生えているわけではなく、何か別の生物が肩の部分に張りついているようにも見えました。