新種のウミクワガタを発見!日本初や再発見された種も
今回見つかった新種の中で、特に興味深いのが「リュウキュウイソウミクワガタ(Gnathia hayashiae)」です。
宮古島や沖縄本島の浅い海の岩場で多く見つかる種で、個体数が多く、今後の生態学的研究における「モデル種」としての活躍が期待されています。
すでにこの種に関しては寄生様式や宿主選好に関する先行研究もあり、さらなる研究の加速が見込まれています。

一方、「フシメウミクワガタ(Caecognathia inferoculus)」は、複眼の向きが下方にあり、背中側から目が見えないという奇妙な特徴を持つ種で、分類学的にも非常にユニークな存在です。
また、「タジリウミクワガタ(Gnathia tajirana)」は、沖縄から鳥取に至る広範囲で見つかり、キジハタといった水産価値の高い魚から幼生が確認されました。
こうした種は水産業との関わりという新たな観点からも注目されています。
実際、ウミクワガタの仲間には寄生密度が高くなると魚類の死を招くことが報告されており、養殖現場での管理や疾病対策にも貢献できる可能性があります。
さらに今回の研究では、1926年に報告されたものの長く確認されていなかった「ヨコナガウミクワガタ(Gnathia consobrina)」の再発見も大きな成果のひとつです。
再び姿を現したこの種は、分類の空白を埋める貴重な存在として、今後の比較研究にも大きく寄与するでしょう。
これらの成果を受け、チームは世界で知られる12属のウミクワガタ類を対象にした検索表(種を同定するための一覧)を整備し、今後の分類学的研究の促進を図っています。
海の底、岩のすき間、魚の表皮――人目につきにくい場所でひっそりと生きるウミクワガタたち。
しかし、その小さな体の中には、進化の謎、寄生の戦略、生態系とのつながり、そして人間社会との意外な接点までが詰まっているのです。
クワガタさんが透明ボディになると結構怖いことが発覚。
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宿主の体内を地中と見立てると、セミに似た生態と言えなくもない?