現実と理想のギャップが大きいほど…
さらに研究者たちは「現在の身長」と「理想の身長」のギャップが大きい人ほど、嫉妬や競争心をより強く感じやすい傾向があることを発見しました。
これは「実際の身長」と「その身長に対する心理的な捉え方」の両方が、社会的行動に影響を及ぼすことを示唆しています。

ただし、この研究にはいくつかの注意点もあります。
参加者の多くは欧米の教育を受けたインターネット利用者であり、世界全体の身長観を必ずしも反映していないかもしれません。
また、この研究は相関関係を示したものであり、因果関係を明らかにするものではありません。
「身長への不満が競争心を高める」のか、「競争心の強い人が身長をより気にするようになる」のかは不明です。
チームは今後の研究で、「身長への不満」をよりバランスよく、かつ精緻に測定する尺度が有用だと提案しています。
特に「背が高すぎることが好まれない文化」も視野に入れた調査を行えば、より包括的な理解が得られるでしょう。
また「筋肉をつける」「ヒールを履く」「外科的手術を受ける」など、身長に対する不満が補償行動を引き起こすのかどうかについても、さらなる研究が期待されています。
理想と比較してるんじゃなくて、他のオスと比較してるだけなのでは