地味だけど最強?砂がエネルギー貯蔵の世界標準になる日

今回の研究によって、「砂」が実は非常に優れた熱の貯金箱として、再生可能エネルギーの最大の弱点である「貯める難しさ」を解決できる可能性が示されました。
砂というと、どこにでもあって地味で目立たない存在ですが、そのシンプルさがむしろ強みとなっています。
リチウム電池のような最先端技術を使った蓄電池は高性能ですが、コストが高く、製造や廃棄時の環境負荷も課題となっています。
一方、砂電池は「リチウム電池よりも安くて環境にもやさしい」という、周りの人にも思わず教えたくなる利点があります。
砂そのものが安価で大量に手に入るうえに、廃材として捨てられる石粉などを再利用すれば、新たに環境負荷をかけることもありません。
また、設備も特別な化学薬品や貴重な材料を必要とせず、耐久性も優れているため長期間安定して使うことができます。
さらに、電力が余ったときに砂に熱を蓄えておけば、必要な時に放出して暖房として使えるので、電力の需給バランスを整える役割も果たします。
まさに砂は、エネルギー界の「電気毛布」のような存在といえるでしょう。
ただ、この砂電池を世界中どこでも効果的に使えるかというと、やや注意が必要です。
特に今回実験が行われたフィンランドでは、電力の7割がもともとクリーンエネルギーや原子力で作られており、さらに寒冷地特有の地域暖房システムが広く普及しています。
こうした環境が整っているからこそ、砂電池は大きな効果を発揮できたと言えます。
一方、化石燃料への依存度がまだ高い地域では、そもそも砂を温めるための電力自体がクリーンでない可能性があるため、地域ごとに工夫が求められるでしょう。
そこで現在注目されているのが、各地域で手軽に手に入りやすい素材を活用した「地産地消型の熱蓄電システム」です。
たとえば火山地帯では火山岩を、都市部では壊したレンガを使うといった具合に、地元で余っている素材を砂の代わりに使うことが検討されています。
Polar Night Energy社もこうした地域ごとの特徴を生かした新たなプロジェクトをフィンランド内外で進めています。
さらに同社は、貯めた熱を電気として取り出す技術にも取り組み始めています。
今回の研究を主導した共同創業者のマルック・ユロネン氏は、「我々は今の100倍の規模の蓄熱設備を世界中に一刻も早く作りたいと思っています」と力強く語っています。
この砂電池というアイデアが広がっていけば、世界中の町や村が、身近な素材でクリーンエネルギーを安価に蓄え、環境負荷を大きく減らすことも夢ではありません。
熱と電気の変換って効率は高くないというイメージですけどね。
電気から熱への変換効率は100%でしょう。熱から電気へは装置にも寄るが、余り高くないと思います。
砂電池では無く、砂蓄熱ですね。
電気から熱へ100%で変換して、そのまま熱として使うと消費電気の効率は100%ですが、蓄熱中に逃げる熱量が効率低下になりますね。
電池じゃねーだろ
蓄えたエネルギーを熱の形でしか取り出せないものを「電池」と呼ぶのはちょっと抵抗がありますね。
フィンランドは夏も暖房の需要があるみたいなのでそれでも有用なのでしょうけれど。
「貯めた熱を電気として取り出す技術」に期待しましょう。
年中熱帯の国はともかく
日本でだったら夏の終わり~秋に太陽光の余剰電力でアツアツの砂を用意しておいて
冬に燃料節約出来たらいいんじゃない?
系統用蓄電というものがある現状で蓄えたエネルギーを電力として取り出すのが苦手な蓄熱設備を「電池」と呼ぶのは止めてもらいたいです。空気圧や位置エネルギーのはまだエネルギーを電力として取り出して使うので分かりますが。
電池としても使えると思うけど、蓄めた熱を発電に用いると半分以上のエネルギーを失いそうだ。つまり、余剰電力のほとんどを失うけど、ただ捨てるよりは良い、という状況になる。
日本の場合なら、夏場でもシャワーなど温水への需要はあるし、熱を効率よく蓄熱・輸送できるなら、冬場に雪国へ輸出するといった運用が考えられる。新しいインフラとして検討するのは有効だと思う。
あと、発電設備も併設しておいて、緊急時には電気化できるようにしておくのも有効だろう。夏場の東京は電力が逼迫しているから、あちこみに貯めてる熱エネルギーを東京に輸出する。この方法の良いところは、小回りが利くところかな。
発想はドラえもんのドライライトと同じだね
会社ビルなんてすぐに建つ🎵〜
欲にくらんだ狂気ドラが拝めます✨
もっと大規模な施設なら数か月蓄熱できるようになる
これなら夏に蓄熱して冬に利用することも出来る
エコキュートみたいな?
昼間に太陽光発電して砂に熱をため込んで夜間のお風呂に使える
熱に変換して電力として取り出せないとしても、人間として生活するなら熱エネルギーは必須だから無駄にならないか
人類は冬に使う暖房や給湯に多くのエネルギーを使う。
夏に貯めて冬に使えるならいいが、数日しか蓄熱出来ないなら意味ないな。
砂って世界的に枯渇しているんじゃなかったっけ?
それともコンクリートに使えるような砂が枯渇しているだけ?
その通りコンクリートに使える砂(主に川砂)が枯渇してきています
上手く応用したら、実質的に水を蓄熱体として使う(貯湯タンク部分)エコキュートよりも更に高温で効率良く蓄熱出来そうです。巨大なシステムよりも現実味が有るとも思うんですよね。
電気抵抗が高い砂を密閉した容器に入れ、そこに電気を流すと中の砂が発熱する、その熱を必要な時に取り出す。フィンランドでは暖房に電気を使用していたものを代替エネルギーとしてその蓄熱したエネルギーを利用している。途中熱に変換されてるけど蓄電池でいいんじゃない?
「蓄熱」ならともかく、熱としてしか取り出せない(or電気として取り出した結果を見せない)以上「電池」とは呼びようがない
>途中熱に変換されてるけど蓄電池でいいんじゃない?
んなこと言い出したら電気温水器+魔法瓶の組み合わせでさえ電池になっちゃうでしょ
電気エネルギーを取り出す仕組みがない限り電池とは呼ぶべきじゃない
電気で温めるなんて、とんでもなく非効率だな!
その電気を作るのに、どんだけ石油を燃やすんだよ。
5500℃にするのにどれだけの電気を使うのかをちゃんと書いて欲しい。
嘘だらけの記事だな
ちゃんと記事を読んで!
記事をちゃんと読んでからコメントしようね
嘘と決めつける前に記事をちゃんと読みましょう
記事と関係ないことばかりコメントしてますよ?
これ、日本だと雪溶かすのに良さそうですね。
これを蓄電とか電池って呼ぶのがどうにも胡散臭い、先端技術を謳って投資とか補助金でウマウマする感じのアレに見えてしょうがないな
「電池」表記にこだわる方の意見はその通りですが、全体として、CO2削減に寄与する事は素晴らしい事だと思います。使える場所を細かく分析してどんどん広めてほしいです。
日本語では電気を貯める池だから電池だけど、英語(フィンランドでは何てゆうか知らない)のBatteryって電気を連想させる言葉入ってないから向こうの人は違和感ないんじゃない。