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「何でもカンニング」を支援する企業 / Credit:Canva
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「何でもカンニング」を支援するAIツール企業が22億円を調達 (2/2)

2025.06.24 11:30:31 Tuesday

前ページ「カンニング支援」企業Cluelyとは?

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Cluelyが22億円の資金調達を報告!彼らが目指す「誰もズルをしない世界」とは?

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「皆がズルをする」世界を目指すCluely / Credit:Canva

Cluelyの存在がこれほどまでに注目を集めているのは、単なるプロダクトのユニークさだけではありません。

創業者のRoy Lee氏は、SNSを駆使した大胆なマーケティングを得意としています。

前述のレストランでのデート動画では多くの批判も浴びましたが、一方で、広告としては非常に効果的だったようです。

また、Y Combinator主催のAIスタートアップイベントの後にCluelyが主催しようとした非公式アフターパーティでは、なんと約2000人が殺到。

警察によって中止される騒動に発展しました。

Lee氏は「酒は次回のパーティ用に残っている」とコメントし、反省の色は見られません。

そして、こうした一連の騒動の渦中にありながらも、Cluelyは2025年6月21日、1,500万ドル(約22億円)の資金調達を成功させたと報告。

ある投資家は、Cluelyの推定企業評価額は1億2,000万ドル(約175億円)になったと考えています。

Cluelyは、自らのサービスを単なる「カンニングの支援」ではなく、「AIによる能力の底上げ」として位置づけています。

公開されているマニフェストでは、かつて電卓やスペルチェック、Google検索が「不正」と見なされていたことを引き合いに出し、「AIは新しい常識になる」と主張しています。

彼らはこうも言っています。

私たちは世界の仕組みを再定義します。

AIモデルが数秒で実行できるのに、なぜ暗記したり、コードを書いたり、調査したりするのでしょうか?

そして「皆がズルをすると、誰もズルをしなくなる」とも続けています。

果たしてこの主張は、現代社会に受け入れられるのでしょうか?

それとも倫理的問題として糾弾されるべきなのでしょうか?

「AIが私たちに力を与えるのか、それとも道を踏み外させるのか」

この問いの答えは、そう遠くないうちに明らかになるはずです。

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「何でもカンニング」を支援するAIツール企業が22億円を調達 (2/2)のコメント

ゲスト

核拡散理論と同じですね。
誰かだけが核を持つから不公平になるし核の脅威に怯えることになる、でも全員が持てば驚異ではないですし実際は誰も使わないという話ですね。
それを使うことが絶対的なタクティカルアドバンテージになるから使うのであって、ありふれたものになれば興味すら持たれないというやつですね。

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