電話に出ないことはマナーの欠如か? それとも新しいコミュニケーションの形か?

「電話に出ないなんて失礼だ」と感じるのは、電話が礼儀正しく、親密なコミュニケーション手段とされていた時代を生きた世代の感覚です。
もちろん今でも「メールで済ますのではなく、電話することが礼儀だ」と感じている人は多いでしょう。
しかし、若者にとっては、逆に「いきなり電話をかけること」がデジタルエチケット違反と見なされることすらあります。
ある若者はこう言います。
「友達に電話したいときは、まずはメッセンジャーで“今話せる?”って聞くのが普通です。
それをしないと、相手の気持ちを無視した感じになります」
電話は今や「事前確認が必要な特別な行為」になっているのです。
コルディエ氏によると、こうした考えや行動は、デジタル社会における新たなマナーの登場を示唆しているようです。
こうした背景を理解しないまま、「電話に出ない=冷たい」と決めつけてしまうと、親子や上司・部下の間に誤解が生まれます。
重要なのは、“若者がつながりを拒否している”のではなく、“自分にとって快適な形でつながりたい”と考えていることを、大人が知ることです。

では、どうすればこのギャップを埋められるのでしょうか?
一つの方法は、お互いの「つながり方の好み」を言語化することです。
たとえば、「急ぎの用事は電話、それ以外はLINE」「朝は返信できないけど、夕方なら大丈夫」「感情を伝えたいときはボイスメッセージが嬉しい」といったルールを話し合って共有することで、無用なすれ違いを防ぐことができます。
また、大人世代自身も、自らの「即応文化」や「声の重要性」への思い込みを見直すことが求められるかもしれません。
「メッセージに絵文字を添える」「写真を送る」「スタンプを使う」といった手段が、電話で表現したい「感情の伝達」の代替になるかもしれません。
若者が電話に出ないのは、敬意やマナーが欠けているからではなく、「新しいコミュニケーションの選択肢を持っているから」と考えられるでしょうか。
電話に代わって届いたその一通のメッセージこそが、若者なりの「気にかけています」という、丁寧で思慮深いコミュニケーションなのかもしれません。
電話は今となってはちょっと音質に難アリで相手が何言ってるかよく聞き取れないという欠点もあるかなと。
音質もうちょっと上がると若者もそんなに嫌がらなくなるんじゃないかなって。
Clubhouseという音声コミュニケーション特化SNSが猛烈に宣伝されてたけど、あっという間に廃れたのを思い出した。
単純に不便なんですよね。音声コミュニケーションって。
不便で非効率なモノを「礼儀だから」という理由で使い続ける理屈って、特にビジネスでは通用しなくなるのは必然的でしょう。
若者ではありませんが
緊急時以外の電話は
ほぼムダに時間をとられるだけなので
基本的にこちらから電話もしませんし
出ませんね。
それより以前の世代は「電話で済ませてしまうことは大変失礼であり、直接出向くか、先ずは書面を差し上げることが礼儀だ」でした。私はその世代です。
「電話することが礼儀だ」と勘違いしている世代こそ僅かしかいないのです。
それは若者も知る事であり、メールという書面を送る古の作法に戻しただけなのです。
電話世代こそ見知らぬ番号(スプーフィングもありますので見知っていても)に軽率に出て詐欺に遭ってしまう不用意さを慎まねばなりません。
既に電話は過去に存在した道具なのです。
そう言えば手紙を送るのが当たり前だった時代を考えれば確かにそうですね。手紙は相手との距離を遠目に保つ事で相手のプライベートを侵害しない礼儀でもあります。国や時代によってはそれが余所余所しいとして失礼に当たる事もあります。
昔いた会社で「あいつは愛想が無い」「挨拶して来ない」と陰で叩かれていた事がありました。俺に言わせれば下っ端の俺から先輩たちの心身に馴れ馴れしく近寄って行く事が失礼だと思ったから小さくなって大人しくして居ただけです。これも国地域や民族や世代によって正解が変わります。しかしほとんどの人は所属集団としての習慣というよりも自分個人の相対的価値感をまるで世界の82億人が肯定支持してるかのような勢いで他人に押し付けます。そこも俺に言わせればその都合良さこそメタ視点では絶対的な失礼さです。
文化人類学では各種の礼儀作法などの習慣がなぜ作り上げられるのかには決まった理由は発見されていません。結婚なら男が婿入りするのが当たり前の社会か、嫁入りが常識の社会か、核家族社会か乱婚社会か、何が原因でそれらの社会に分かれていくのかにはある程度の大まかな傾向は突き止められていても(例えば古い社会ほど老若男女間の権利が不平等)はっきりした理由は誰にも分からないのです。
比較的まだ若者扱いされる世代だけど、次の世代はLINEとかテキストメッセージに同じような感覚を抱くと思うとワクワクすっぞ
早く「未来っぽい世界」になってほしい
メールで「済ます」ってのがもう理解できない。何がいけないんだ
私はデジタル黎明期時代からの会社員ですが、電話はこちらの状況に関係無く一方的に割込んで来るので失礼なデバイスだなって元から思ってました。
それに対しメールは相手のペースで見てもらえるので好んで使うようになり、それに反比例して電話は使わなくなりました。
何となくですが、電話の「会話の押売り」的な感覚が好きでは無い人が一定数居る気がします。
私も同様の意見です。
電話は相手の都合に関係なく、かける側の都合が非常に強く優先されます。
特に電話をかけてくる人は言いたい内容がまとまっていないことが多く、相手の貴重な時間を無駄に奪ってしまいます。
このような人は、会話の中で相手に自分の言いたいことを忖度して引き出してもらおうとする甘えがあったり、会話の内容が記録に残らないため態度が横柄になりがちです。
メールで伝える場合には自分の頭の中で問題を整理する必要があるため要点が分かりやすくなりますし、場合によっては頭の中で整理している最中に問題が解決してしまうこともあります。
私が入社したばかりの頃は、電話で会話した後には必ずFAXでその内容の確認をとりなさいと教育されました。電話は証拠が残らないため「言った」「言わない」が発生するからだそうです。仕事の通信手段がメールに代わってから大変楽になったのがうれしかったです。
年寄りですけど昔から電話が嫌いで家電も全部居留守。時間取られるのが嫌なのと話さないと要件わからないし、いつ終わるのかわからない。最初から3分とか決まってれば電話するかも。電話の音も嫌で会社の電話の音もストレスだから電話無い仕事してます。メールならザッと見れば要件わかるし返信も自分の都合良い時間で出来るから。
とにかく昔から電話が凄いストレスです。
電話嫌い結構居るんですね。私は電話の方が好きです。直接のやり取りのほうがメールを何往復もさせるよりも早く手っ取り早いことが多いですし、遣り取りする内容に内容に字面以上の要素が加わるからですね。
コミュニケーションに選択性がようやく備わって来たという感じだ
会話が下手なだけでしょ