宇宙を体現したマヤのモニュメントとは?
アグアダ・フェニックス遺跡の発見が公表されたのは2020年、アリゾナ大学ら国際研究チームによるLIDAR(ライダー※)調査によってでした。
(※ LIDAR=ターゲットとなる対象物にレーザー光を照射し、その反射光を受光することでターゲットまでの距離を測定する調査方法)
ジャングルの奥深く……ではなく、実は人々の暮らす町の地下に、全長約1.6キロ・幅約400メートル・高さ最大15メートルにも及ぶ「土の巨大な台地」が隠れていたのです。
初めの調査では、この台地の上に特別な建物や王の宮殿のようなものは見当たりませんでした。
いわゆる「支配者の痕跡」が一切なく、誰が、何のために、これほどの規模で築いたのか、謎に包まれていました。
しかし、さらに精密な現地調査と発掘が進むにつれ、ある“意図”が浮かび上がります。
「この遺跡は、宇宙の地図=コスモグラムを形にしているのではないか」
遺跡の配置は、中心から東西南北に長く軸を伸ばした「十字型」。
しかも中心部には、2重の十字型ピット(穴)が掘られていました。
これはマヤ文明だけでなくメソアメリカ各地で“宇宙の秩序”や“世界の成り立ち”を象徴する形として知られるものです。
【こちらが実際のアグアダ・フェニックス遺跡の画像】
さらに注目すべきは、この十字ピットの中心で発見された、色と方角の対応です。
・北には青いアズライト顔料
・東には緑のマラカイト顔料
・南にはゲーサイトを含む黄土色の顔料
それぞれが方位に合わせて、特別な順序で埋納されていたのです。
これは後のマヤ文明を含むメソアメリカの「世界観」、“東は緑、西は黒、北は青、南は黄色”といった、方角と色を対応させる宇宙観の、最古の証拠と考えられています。
「色と方角の象徴性はメソアメリカ全体に共通するものですが、実際に顔料がこのように配置されていたのは初めての事例です」と研究者は語ります。
ピットからは、さらにヒスイで作られたワニや鳥、出産する女性などの彫刻、貝殻や鉱石などの供物も発見されました。
これらも「十字型」に沿って並べられており、水や生命、宇宙の四方を象徴するものと解釈されています。
また、記念碑の中心軸が特定の日の出(10月17日と2月24日)と一致していることもわかり、メソアメリカの260日暦と呼ばれる儀式カレンダーとの関連性も示唆されています。

























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