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Credit: canva
psychology

Z世代は「マッチングアプリでの出会い」に疲れてきている

2025.09.29 17:00:31 Monday

「マッチングアプリ、もう疲れたかも」

かつては“恋愛革命”とまで言われた出会い系アプリですが、今の若者たちには心理的負担になりつつあるのかもしれません。

北米を中心とした近年の調査で、Z世代(1990年代後半から2010年代初頭に生まれた世代)の若者たちは、画面越しのスワイプ地獄や、いつまでも続くやりとりから、マッチングアプリへの抵抗感が高まっていることが明らかになってきました。

対面での出会いが今後、ふたたび重要性を増してくるかもしれません。

Why in-person dating is making a comeback — and why Gen Z is struggling with it https://theconversation.com/why-in-person-dating-is-making-a-comeback-and-why-gen-z-is-struggling-with-it-257210

マッチングアプリに疲弊するZ世代のリアル

物心ついたときから、スマホとSNSが当たり前にあった“デジタルネイティブ世代”であるZ世代。

恋愛や出会いもアプリ経由が当たり前……そう思われがちですが、実際には「もう限界」と感じている若者が増えています。

マッチングアプリを利用する際、多くの人がまず最初に感じるのは「楽しさ」や「ワクワク感」ですが、その新鮮さはすぐに消えてしまうことが多いです。

ひたすらプロフィールをスワイプし、ときには“なりすまし”や“釣りアカウント”に悩まされ、メッセージのやりとりも無限ループに感じられる。

自分が「商品」として見られているような気持ちになる、という声も珍しくありません。

こうしたデジタルな出会いは、「効率的で合理的」と思われがちですが、実際には精神的な負担も大きくなっています。

北米の調査によると、出会いアプリのサブスクリプション数は減少傾向にあり、大手アプリでの人員削減も話題となるほどです。

とくにZ世代では、そもそも人と直接話すことに苦手意識を持つ人が多く、画面越しで始まったやりとりをリアルな関係につなげることが“強いプレッシャー”になりがちです。

また、「いい人がいない」「すぐ既読スルーされる」「何百人とやりとりしても本当に会えるのは一握り」といった“消耗感”が積み重なり、恋愛そのものに無力感を抱く若者も増えています。

次ページ対面での出会い回帰と、Z世代の新しい「つながり」

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