マッチングアプリに疲弊するZ世代のリアル
物心ついたときから、スマホとSNSが当たり前にあった“デジタルネイティブ世代”であるZ世代。
恋愛や出会いもアプリ経由が当たり前……そう思われがちですが、実際には「もう限界」と感じている若者が増えています。
マッチングアプリを利用する際、多くの人がまず最初に感じるのは「楽しさ」や「ワクワク感」ですが、その新鮮さはすぐに消えてしまうことが多いです。
ひたすらプロフィールをスワイプし、ときには“なりすまし”や“釣りアカウント”に悩まされ、メッセージのやりとりも無限ループに感じられる。
自分が「商品」として見られているような気持ちになる、という声も珍しくありません。
こうしたデジタルな出会いは、「効率的で合理的」と思われがちですが、実際には精神的な負担も大きくなっています。
北米の調査によると、出会いアプリのサブスクリプション数は減少傾向にあり、大手アプリでの人員削減も話題となるほどです。
とくにZ世代では、そもそも人と直接話すことに苦手意識を持つ人が多く、画面越しで始まったやりとりをリアルな関係につなげることが“強いプレッシャー”になりがちです。
また、「いい人がいない」「すぐ既読スルーされる」「何百人とやりとりしても本当に会えるのは一握り」といった“消耗感”が積み重なり、恋愛そのものに無力感を抱く若者も増えています。