キノコパワーで、排泄物を「森の資源」に
MycoToiletの最大の特徴は「菌糸体」と呼ばれるキノコの根のネットワークを利用して、人間の排泄物を栄養豊富な堆肥へと分解する点にあります。
従来の仮設トイレでは、化学物質を使って臭いを封じ込めたり、廃棄物を有害なゴミとして処理したりしていました。
しかしMycoToiletでは、菌糸体が排泄物を自然のサイクルの中に還元してくれます。
【MycoToiletの実際の画像はこちら】
実際の仕組みはこうです。
トイレの奥で排泄物を液体と固体に分離し、固体部分は菌糸体で覆われた専用コンパートメントに送られます。
ここでキノコが強力な酵素を生み出し、有機物を分解。さらに分解を進める微生物たちをサポートしながら、排泄物を堆肥へと変えていきます。
「キノコは人間や動物の排泄物を分解することがとても得意です」とUBCの微生物生態学者スティーブン・ハラム教授は語ります。
「酵素によって複雑な物質をシンプルなものに変え、さらに分解を進める微生物の活動を助けます。しかも、水も電気も化学薬品も必要ありません」
この仕組みによって、臭いの元になる成分の90%以上が除去されるといいます。
また建物自体にも工夫が凝らされており、内部は通気性の高いシーダー材やステンレススチールで清潔感があり、臭いを吸収する菌糸体の壁が設置されています。
屋根はグリーンルーフで地域の植物や動物もサポートし、換気ファンが空気を循環。
こうした最新の建築デザインも「仮説トイレ=不快」というイメージを一新しています。
社会を変える「新しいトイレ体験」へ
この世界初のMycoToiletは、2025年9月26日にUBC植物園で発表され、6週間にわたるパイロット運用が開始されました。
研究チームは、実際に使われたトイレ内で、菌糸体と微生物がどう分解プロセスを進め、臭いの発生を抑えられるかを詳細にモニタリングしています。
本格運用時には、年間約600リットルの土壌と2,000リットルの液体肥料が生産される見込みです。
この肥料は公園や農地などで再利用でき、化学肥料への依存を大幅に減らせる可能性があります。
また、トイレは年間4回のメンテナンスだけで運用でき、車いすにも対応。都市部の公園はもちろん、インフラが整っていない遠隔地や発展途上地域でも大きな効果が期待されています。
「トイレは生活のごく当たり前の一部ですが、そこにエコロジカルな循環の喜びや、新しい快適さをプラスできると信じています」とプロジェクトリーダーのジョセフ・ダーメン准教授は話します。
「従来の“仮設トイレ=不快”というイメージを壊し、清潔で気持ちよく使える、しかも地球環境にも優しい新しい社会インフラにしていきたいのです」
今回のプロジェクトには建築、微生物学、エコロジーなど様々な分野の研究者が参加し、カナダの研究基金やサステナビリティプログラムの支援も受けています。
























きのこさんがちょっとかわいそうな気もする。
雨風捕食の心配なく飯がドサドサ降ってくるんやぞ
きのこ的にはめっちゃ楽だしありがたいっす。
きのこさんで草
根元から身体切り刻まれて塩っ辛い液体ぶっかけられて噛み潰されるやさいさんの事知ったら気絶するんじゃないか
戚夫人にもそれを言えるのか
全部劉邦がわるい
素晴らしい研究ですね
移動式住居や3Dプリント住居などにも適用できそうです
キノコで動くと書いてあるのに肝心の動きについての記述がありません
>菌糸体が排泄物を自然のサイクルの中に還元してくれます。
とは言っても、水や二酸化炭素、窒素ガス等の“自然界にそのまま排出しても問題の無い物質”にまで分解出来るわけではなく、(最低限ではあるものの)処理が必要になる“廃棄物”が生じるわけで、それが
>年間約600リットルの土壌と2,000リットルの液体肥料
という事。
その廃棄物の処理方法として
>公園や農地などで再利用
という方法が挙げられていますが、人糞を原料とした肥料には回虫を始めとした寄生虫の卵や、人間に感染するウイルスや細菌といった病原体が含まれているおそれが常にあり、それを肥料として作られた農作物を人間の食料として使用すると、感染を増大させるおそれがあります。
昔、日本では人の糞尿そのものを肥料として米や野菜を作っていた時代がありましたが、その事が回虫等の蔓延の原因となっていたため、昭和中期頃から政府により化学肥料のみを使う事が推奨・指導され始め、現代では人間の糞尿をそのまま何の処理もせずに肥料として使用する事は禁止されています。(発酵させた際の発酵熱で高温にする事で、寄生虫や病原体を十分減少させたものならば使用可能)
この記事のトイレはキノコという菌類を使って発酵させている事から、発酵時に高温にはならないと考えられますので、そこで排出される肥料を畑で使うと寄生虫や病原体による感染症を蔓延させる原因となるおそれがあるかと思います。
人間が食べる農作物を育てる肥料であれば、殺菌剤や消毒剤を使うわけにはいかないでしょうし、燃料を使って加熱処理したのではコストが高くなります。
この記事のトイレの廃棄物を肥料として使うためには、感染症をどうやって防ぐのかという事が課題になると思います。
目から鱗の発明ですね。
早期一般普及を願ってます。😉👍✨