1人乗りeVTOL「Jetson ONE」と、空のレースコンセプト「Jetson Air Games」
Jetsonが開発した「Jetson ONE」は、1人乗りの小型電動垂直離着陸機(eVTOL)です。
パイロットはカーボンファイバーとアルミニウム製のスペースフレームで守られた座席に乗り込み、 X字に配置された4本のアーム、計8つのプロペラによって、まるで空飛ぶバイクのように垂直に離着陸し、空を自在に移動できます。
最高速度はソフトウェアで制限されているものの時速102キロ(約63マイル)。
操縦はジョイスティックが採用されており、初心者でも直感的に扱える設計です。
公式サイトでは,独自のフライトコンピューターにより、「誰でも5分以内にパイロットになれる」と謳われています。
動力は大容量のリチウムイオンバッテリーで、1回の飛行時間は最大20分間。
価格は12万8000ドル(約1930万円)で、2026年・2027年生産分はすでに完売しています。
将来的には14万8000ドル(約2230万円)への値上げも告知されています。
安全対策として、モーターが1つ故障しても飛行できる設計であり、パラシュートシステム、ハンズフリーホバー機能なども搭載されています。
そして、このJetson ONEを使って、実際に人が乗って操縦する新しいレース競技を展開しようというのが「Jetson Air Games」です。
既存のeVTOLレースやドローンレースは無人機が中心ですが、Jetson Air Gamesは「有人」であることが最大の特徴。
2025年のUP Summitでは、4機によるフォーメーション飛行や、巨大なパイロンを縫って疾走するレースデモが実現させました。
「世界初のJetsonレース」も開催され、CEOのStéphan D’haene氏が勝者となっています。
それでは実際のレースの様子や人々の反応を見てみましょう。