ISS船外に9カ月間も放置
実験は、JAXAの「たんぽぽ4」ミッションとして実施されました。
ヒメツリガネゴケの胞子を含む胞子体は、滅菌アルミプレートに固定され、ISSの「きぼう」日本実験棟の船外プラットフォームに搭載されました。
ここは、大気に守られず宇宙空間に直接さらされる“超危険地帯”です。
宇宙空間では、
・真空
・マイクログラビティ(微小重力)
・宇宙放射線
・強烈な太陽紫外線
・100℃近い温度差の連続
と、すべての極限ストレスが同時に襲いかかります。
地球上では、どれか一つでも植物が致命傷を受けるレベルです。

しかし、9カ月間の曝露を終え、回収カプセルで地球に戻ってきた胞子を調べると、80%以上が正常に発芽していました。
これは「コケ植物の胞子が実際の宇宙環境で生存できる」ことを初めて示す、歴史的なデータです。
また、どの程度ダメージを受けたかを調べるため、チームは胞子内のクロロフィル量を測定しました。
その結果、光エネルギーに敏感なクロロフィルaが20%減少していたものの、その他のクロロフィルは正常値を維持し、胞子の健康にも影響は確認されませんでした。
宇宙空間で9カ月を過ごしたにもかかわらず、生命活動の中心部分がほぼ無傷だったことは、研究者たちにとって驚異的な結果となりました。
コケが「宇宙生態系のパイオニア」になる日
今回の発見は、単に「コケは強い」という話ではありません。
月や火星で人類が暮らす未来に向けた、現実的な第一歩です。
コケは「構造が単純」「水や栄養分の必要量が少ない」「過酷な環境に強い」という利点から、月・火星での植物育成や、宇宙農業、生態系の構築において極めて有望な生物資源です。
ヒメツリガネゴケの小さな胞子が示した宇宙耐性は、「植物は宇宙でも育つ」という可能性を、科学的に裏付けました。
コケが人類の宇宙居住を支える“最初のパイオニア”になる日が、現実に近づいています。


























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