ピアジェは間違っていたのか? 子育てと教育への示唆
今回の研究は、ピアジェの理論そのものを否定するものではありません。
ピアジェが指摘したように、幼児が一見すると非効率な方法を好む場面は、今でもよく観察されます。
そしてピアジェの棒並べ課題では、棒の長さがすべて目で見えており、とりあえず動かしてみて、見た目で修正するというやり方でも、ある程度は対処できます。
そのため、子どもたちは「見える情報を頼りにした試行錯誤」を選びやすく、頭の中で組み立てたアルゴリズムをわざわざ使う必要性が低かった可能性があります。
一方で、今回のウサギ並べゲームでは、身長が見えず、入れ替えの成否だけが手がかりです。
単純な試行錯誤だけでは解けないため、子どもたちは自然と、効率的な手順やルールを自分なりに整理し、アルゴリズム的な思考を発揮したと考えられます。
そして研究チームは、この結果が教育現場にとって重要な示唆を持つ可能性があると指摘しています。
子どもたちは、従来考えられていたよりも早い段階から、「手順を組み立てて効率よく問題を解く力=アルゴリズム思考」にアクセスできます。
これは数学やプログラミングだけでなく、日常生活の問題解決にも役立つ重要な能力です。
そのため、保護者や教育者は「まだ幼児だから無理」と決めつけるのではなく、幼稚園〜小学校低学年くらいからでも、論理的な思考力を必要とする活動を少しずつ取り入れてよいかもしれません。
また、子どもが物を探すときに部屋中を散らかしたり、カバンの中身を全部ぶちまけて探したりする行動も、単なる「だらしなさ」として叱る前に、「この子なりの探索の仕方なのかもしれない」と考えてみる余地があります。
もちろん、現実には片づけも大事ですが、その行動の背景に「どんな情報を集めようとしているのか」「どうやって探そうとしているのか」を意識して見てみると、子どもの頭の中で進んでいる“アルゴリズム”が少し見えてくるかもしれません。
今回の研究は、「幼児は論理戦略を使えない」という従来のイメージを、大きく揺さぶる結果になりました。
必要な条件がそろえば、4歳児であっても、自分で効率の良い手順を見つけ出し、アルゴリズム思考を発揮できるのです。


























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効率化するために順番に試したのではなく、何となく順番に試しただけでは?
と思うような内容。論文の本文はそんなことないんだろうけど。
その時使いやすい道具を使う、その使いやすさの基準はその人独自のものなので他者には基本理解はできないということでしょうね。
それを理解できるとピアジェさんは考えていたのでしょう。
なので自分が使いやすいと思っていた道具を使わなかったので相手は何も考えていなかったという結論を出したのでしょうね。
よくあることですね。
七歳まで論理的思考がができないなんてそんなバカな
三歳児くらいから通う私立小学校受験のための塾でも、こういった論理的な思考を問う問題は出されるし
自分自身も三歳ごろからの記憶があるが、ちゃんと論理的に考える力はあった
もちろん個人差はあるだろうが、幼児でも思考能力はちゃんとあるよ