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若者の注意力を低下させているのは、ゲームではなく、ソーシャルメディア / Credit:Canva
education

「ゲーム」ではなく「ソーシャルメディア」が若者の”注意力の低下”と関連していた (2/2)

2025.12.09 11:30:02 Tuesday

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なぜソーシャルメディアだけ注意力を乱すのか?

研究者は、ソーシャルメディアが注意力に与える影響の理由として、絶え間ないメッセージや通知による中断を挙げています。

こうした割り込みは、その瞬間の集中を乱すだけでなく、長期的には不注意の増加に結びつく可能性があると考えられています。

一方でゲームは、一定の時間に区切られたセッションで行われ、1つの課題に集中し続ける構造を持ちます。

研究者は、この違いがソーシャルメディアとゲームの影響差の背景にある可能性を示唆しています。

今回の研究は、効果量そのものは大きくないと述べています。

しかし、平均的な不注意が社会全体で少しずつ押し上げられると、ADHD診断の境界を超える子どもが増えるという「人口レベル」の問題が生じ得ます。

論文中でも、小さな平均の変化が集団全体では意味のある増加につながり得るという点が具体的に説明されています。

また研究チームは、9歳頃は1日約0.5時間だったソーシャルメディア利用が、13歳頃には約2.5時間へ増えたという傾向にも触れ、早期利用の広がりを踏まえて年齢確認の厳格化やガイドライン整備の必要性を示しています。

ソーシャルメディアは現代の生活に欠かせないツールですが、その影響は静かに、そして確実に積み重なっていきます。

子どもたちの注意力を守るために、社会全体で使い方を見直す時期に来ているのかもしれません。

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「ゲーム」ではなく「ソーシャルメディア」が若者の”注意力の低下”と関連していた (2/2)のコメント

ゲスト

ゲームは自動化進んでいるとはいえユーザーの介入が大前提のデザインになってますから不注意であったり集中できない人ではまともにプレイすることもできないでしょうしね。
SNSもよく指摘されるのは通知がたくさん来るからというものですけど、だったら通知切れよという話になっちゃいますけど、そっちの研究はなんでないのでしょうね。
通知はモバイル端末でもPCでもユーザー側で切れるのですけど。
プッシュ通知を一部除いてやめたらいいと思いますよ。

ゲスト

なんか漫画ばかり読んでるとバカになるとかその関連な気がする

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