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Credit: Marc Miskin, Penn
technology

塩粒サイズの「自律型ロボット」の開発に成功 (2/2)

2025.12.17 17:00:53 Wednesday

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電気で水を動かし、ダンスで情報を伝える

新しいロボットは、体をしならせたり、脚を動かしたりしません。

代わりに、周囲の溶液中に電場を発生させます。

この電場がイオンを押し動かし、さらにそのイオンが水分子を動かすことで、ロボットの周囲に流れが生まれます。

その結果、ロボットはまるで流れる川に乗るように前進します。

しかも電場を調整することで、単独で動くだけでなく、魚の群れのように協調して移動することも可能です。

さらに驚くべきは、このサイズの中に本物のコンピューターが搭載されている点です。

プロセッサー、メモリ、センサー、太陽電池がすべて1チップに収められています。

ミシガン大学のデビッド・ブラウ(David Blaauw)教授のチームは、出力わずか75ナノワットという極限的な電力条件でも動作する超低消費電力回路を設計しました。

これはスマートウォッチの消費電力の10万分の1以下です。

ロボットは摂氏約0.3度の精度で温度を感知できます。

そして測定結果は、無線通信ではなく、小さな「ダンス」として外部に伝えられます。

ロボットの動きのくねり方に情報を符号化し、研究者は顕微鏡とカメラでそれを読み取ります。

この方法は、ミツバチがダンスで情報を共有する仕組みに着想を得たものです。

ロボット工学は「見えない世界」へ踏み出した

チームは、この成果をゴールではなく「出発点」だと位置づけています。

将来的には、より多くのセンサーを搭載し、より複雑なプログラムを実行し、過酷な環境で動作するマイクロロボットが生まれる可能性があります。

ミスキン氏は、「ほとんど目に見えないほど小さな存在の中に、脳とセンサーとモーターを入れ、それが数か月動き続けることを示した」と語っています。

この基盤があれば、そこに知能や役割を積み重ねていくことができます。

塩の粒ほどのロボットは、医学や製造技術だけでなく、ロボット工学そのもののスケール感を塗り替える存在になりそうです。

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塩粒サイズの「自律型ロボット」の開発に成功 (2/2)のコメント

ゲスト

素晴らしい。

ゲスト

素晴らしい

ゲスト

ナノマシンが近づきましたね!

ゲスト

恐ろしい

ゲスト

このロボットが世界中で利用されるようになったら世の中がものすごく変わるでしょうね。まず、実現してほしいのは、廃棄食品を肥料にしたり、再利用出来る様にしてほしいです。後は淡水化出来る様になると政治や経済のバランスも世界中で調製されて何もかも上手くいくと思います。

    ゲスト

    全部、ロボット関係ないね

    ゲスト

    情報を伝える方法がめちゃくちゃ物理的(アナログ)で面白い
    通信機能を載せるには電力や回路サイズの都合で難しいのでしょうね

ゲスト

医療への応用が期待されるところだけど、光がエネルギー源となると、体内で動き続けるのは困難かも… そのへんについても書いてくれたら、とちょっと思いました。

ゲスト

じゃあもうバクテリオファージも人工物でほぼ確じゃね?w

ゲスト

スノードームに入れて飾ればいい

    ゲスト

    かわいい

    ゲスト

    全く余計な事をしてくれたよ
    軍事利用や暗殺に使われるに決まっている
    全く余計な技術だと思う

    ゲスト

    医療用とか工業用はまだ未来の話だけど、スノードームならすぐ出来そうだし良いな

ゲスト

統制のとれた大量のドローンが立体プロジェクターになる様に、大量にコレがあれば見方が変わるかも。スペースを最小限に水中に作れない物が作れる様になるかも。

ゲスト

怖…
ナノサイズの盗聴盗撮マシンとか出て来そう。そしたら絶対気付けない。

ひとま

かつてありえないと一笑に付されたような、様々な機器が現実化していくのを見ていると、人間って本当にすごいんだなと改めて思います。凡人は、ただ驚くのみ。
ひたすらすごいと目を丸くしています。

オリオン

すごいスピードで進化してきましたネ!
末恐ろしくなりそぉーだ🕴️

オリーブ

だから、スマホ画面をなんども 指でこすっても ”取れなかったホコリ”だったんだー!

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