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paleontology

太古のウミヘビには「サメを食べられるほどの巨大種」がいた (2/2)

2026.01.13 17:00:23 Tuesday

前ページスクールバス級の体をもつ太古のウミヘビ

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本当にサメを飲み込めたのか

では、このウミヘビは本当に「サメを食べられる存在」だったのでしょうか。

直接的な証拠はありませんが、いくつかの状況証拠がこの可能性を示唆しています。

まず注目されるのが、その圧倒的な体サイズです。

現代の生態系でも、大型捕食者は自分よりやや小さい高栄養の獲物を狙います。

始新世の海には、現在よりも小型だった初期のサメや、ワニに似たディロサウルス類などが生息していました。

これらは、巨大なウミヘビにとって捕食対象になり得る存在でした。

また、研究者は頭骨の構造にも注目しています。

パレオフィス・コロッサエウス自身の頭骨は見つかっていませんが、近縁種の中には、顎の可動域が広い「運動性の高い頭骨」をもつものがいます。

もしこの巨大種も同様の特徴を備えていたなら、非常に大きな獲物を丸呑みできた可能性があります。

その場合、サメのような大型魚類が食卓に上っていても不思議ではありません。

もっとも、この種は椎骨が幅広く、完全に流線型とは言いにくい体形だったことも分かっています。

そのため、現代のウミヘビのように素早く泳ぐというより、待ち伏せ型の捕食者だった可能性も考えられます。

巨大な体で獲物に近づき、一気に飲み込む戦略をとっていたのかもしれません。

化石が語る「海の頂点捕食者」のロマン

パレオフィス・コロッサエウスは、史上最大のヘビとして知られる陸生のティタノボアと並び、ヘビという生き物が到達し得た極限を示す存在です。

サメを本当に捕食していたかどうかは断定できませんが、その可能性が真剣に議論されるほどのサイズと存在感をもっていたことは確かです。

私たちが目にしているのは、巨大な生物が跋扈していた太古の世界の、ほんの断片にすぎません。

わずかな椎骨の化石から、かつて海の頂点に君臨していたかもしれないウミヘビの姿を思い描くこと自体が、古生物学の醍醐味と言えるでしょう。

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