甘い朝食で低下する「計画力」
この生理的な違いは、脳の働きにも影響していました。
参加者は食後に認知テストを受けましたが、高脂肪・高糖質の朝食を食べた後では、複数のルールを切り替えながら処理する「タスク切り替え能力」が低下していたのです。
この能力は、仕事の段取りを考えたり、状況の変化に対応したりするうえで重要な認知機能です。
主観的な感覚にも違いがありました。
和食を食べた後は「活力が高い」と感じる人が多かったのに対し、甘い朝食の後では「眠気」を訴える傾向が強まりました。
糖分による即効性のエネルギー補給が、必ずしも脳の覚醒や集中力には結びつかないことが示唆されます。
研究者らは、炭水化物の種類やタンパク質量の違いが関係している可能性を指摘しています。
ご飯に含まれる多糖類は消化が比較的ゆるやかで、タンパク質は代謝時に熱を生みやすい栄養素です。
こうした要素が、体温上昇や覚醒感の維持に寄与したと考えられます。
この研究は、「朝食は食べれば何でも同じではない」ことを改めて提示する結果です。
高脂肪・高糖質の朝食は、体を一時的にリラックスさせる一方で、仕事や勉強に必要な認知機能を十分に引き出せない可能性があります。
朝のパフォーマンスを高めたいなら、カロリー量だけでなく、朝食の中身にも目を向ける必要がありそうです。
























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