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Credit: canva
biology

40代が最も疲れやすい時期なのはなぜ?

2026.02.10 12:00:43 Tuesday

「昔はもっと体力があったのに」と感じる瞬間が増えるのが40代です。

睡眠時間は確保しているはずなのに疲れが抜けず、気力も回復しにくい。

こうした感覚は、単なる加齢の始まりだと思われがちです。

しかし解剖学や生理学の視点から見ると、40代の疲労は「老化そのもの」ではなく、身体の変化と人生の負荷が最も重なる時期に生じる現象だと考えられています。

では、なぜ40代はこれほど消耗しやすく感じられるのでしょうか。

One Decade in Life Is More Exhausting Than The Rest, But There Is Good News https://www.sciencealert.com/one-decade-in-life-is-more-exhausting-than-the-rest-but-there-is-good-news

身体の効率が静かに変わり始める

20代の身体は、エネルギーを生み出し、回復する仕組みが最も効率よく働く時期です。

筋肉量は自然に多く、ミトコンドリアの働きも活発で、多少の無理をしても翌日には回復できました。

睡眠も深く、ホルモンのリズムは安定しています。

ところが40代に入ると、こうした仕組みが一気に壊れるわけではないものの、小さな変化が積み重なります。

筋肉量は30代後半から徐々に減少し、ミトコンドリアのエネルギー産生効率もわずかに低下します。

その結果、日常の動作や回復に必要なエネルギーの「コスト」が静かに増えていきます。

睡眠も変化します。

睡眠時間自体は足りていても、眠りが浅く分断されやすくなり、身体の修復に重要な深い睡眠が減少します。

若い頃は一晩で回復できた疲れが、40代では蓄積していく感覚に変わります。

さらにホルモンの問題もあります。

中年期にホルモンが不足するというより、変動が大きくなることが疲労感を強めます。

体温調節や睡眠のタイミング、日中のエネルギーの安定性が乱れやすくなり、身体は「一定の低さ」よりも「予測不能な揺らぎ」に弱く反応します。

次ページ人生の負荷が最高潮に達する時期

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