コーヒーや紅茶は本当に健康に良いのか
コーヒーや紅茶が脳の健康に良いかどうかは、これまでもたびたび議論されてきました。
しかし、過去の研究の多くは追跡期間が短く、中年期から高齢期にかけての長期的な変化を十分に捉えられていませんでした。
また、コーヒーをカフェイン入りとカフェインレスに分けて解析していない研究が多かったことも、大きな課題でした。
特に20世紀中頃の研究では、コーヒーを多く飲む人ほど喫煙率が高い傾向があり、その影響を十分に調整できていなかったのです。
こうした問題を解消するため、研究チームは、アメリカで何十年も同じ人たちを追いかけている2つの大規模な調査データを使いました。
1つは女性看護師を対象としたNurses’ Health Studyで、もう1つは男性医療従事者を対象としたHealth Professionals Follow-up Studyです。
これは、最初は病気がない人たちを登録し、その後長い間追いかけて、だれが病気になるかを調べるやり方で、合計で131,821人が解析対象となりました。
研究開始時点では、いずれの参加者もがん、パーキンソン病、認知症を発症していませんでした。
参加者は最長43年間追跡され、その間、2年から4年ごとに食事や生活習慣について詳細な質問票に回答しています。
そして研究では、カフェイン入りコーヒー、カフェインレスコーヒー、紅茶を明確に区別して摂取量を評価しました。
さらに、その時点での飲み方ではなく、長年にわたる平均的な摂取習慣をもとに解析が行われました。
追跡期間中、11,033人が認知症を発症しました。
解析の結果、カフェイン入りコーヒーをよく飲む人は、あまり飲まない人と比べて、認知症になる人が少ないという傾向がはっきりと見られました。
紅茶でも同じ方向の結果が見られましたが、カフェインレスコーヒーでは認知症リスクとのはっきりした関連は認められませんでした。
では、その差はどの程度で、どのような特徴があったのでしょうか。 より詳しい結果とその意味については、次項で見ていきます。
























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