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自慰と性交ではオーガズム自体が異なる生理現象の可能性 (2/2)

2026.02.21 09:00:48 Saturday

前ページ自慰と性交では、絶頂に対する身体の反応がまるで違う

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男性は自慰、女性はカジュアルセックスの後に最も虚しさを感じる

自慰と性交、それぞれのオーガズムでは、身体との中で起きている物質的な変化に違いがあることがわかりました。

では、こうした生理的な反応の違いは、実際に私たちの「心」にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。

よく聞くのが、自慰行為後の俗に言う「賢者タイム」に襲いかかってくる、虚しさや自己嫌悪の感覚です。

この現象は、実際は自慰行為だけでなく、性交のあとにも男女ともに襲ってくることがあるとされており、専門的には「性交後抑うつ(Post-Coital Dysphoria:PCD)」と呼ばれています。

2024年、ダーシー・ラフテリー(Darcie Raftery)氏らの研究チームは、このPCDの発生率に関する調査を行いました。 その結果、男女間で非常に興味深い「逆転現象」が起きていることが判明しました。

まず、男性のデータを見てみましょう。 男性が最も虚しさ(PCD)を感じるシチュエーションは、圧倒的に「自慰(ソロ)」でした。

  • 男性のPCD発生率

    • 自慰(Masturbation):約72.5%

    • カジュアルセックス:約49.0%

    • パートナーとの性交:約21.6%

男性の場合、パートナーとの行為に比べて、一人での行為後は3倍以上も多くの人が憂鬱感を感じています。これは前述した「プロラクチン(身体的鎮静)」の不足がダイレクトに影響しており、男性は「物理的な孤独」に対して生理的な脆弱性を持っていることがうかがえます。

一方、女性のデータは全く異なる傾向を示しました。 女性が最も虚しさを感じるのは、自慰ではなく、「カジュアルセックス」の直後だったのです。

  • 女性のPCD発生率

    • カジュアルセックス:約77.1%

    • 自慰(Masturbation):約51.4%

    • パートナーとの性交:約11.4%

ここで言う「カジュアルセックス」とは、一夜限りの関係やセフレ(FWB)など、恋愛関係の確約がない(非コミットメントな)関係全般を指します。女性の場合、物理的に相手がいても、そこに「心理的なつながり」が欠けている場合、自慰以上に強い虚無感に襲われる傾向があったのです。

この男女差は、私たちが何を「報酬」として求めているのかを浮き彫りにしています。

男性の脳は「鎮静と休息(プロラクチン)」の不足に敏感に反応し、女性の脳は「精神的な結合(オキシトシン)」の欠落により敏感に反応している可能性があります。

いずれにせよ、共通しているのは「パートナーとの親密な性交」が最もメンタルヘルスに良い(PCDが低い)という事実です。強力な鎮静と、精神的な同期。この2つの生理的報酬が揃った時初めて、私たちの脳と身体は「完全な満足」を得られるようにできているのかもしれません。

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