33個体のカツオから見えた「部分回遊」
次に、実際に中西部太平洋で漁獲された33個体のカツオの水晶体を分析し、状態空間モデルという統計手法を用いて回遊経路を推定しました。
その結果、31個体では既知の回遊生態と整合的な移動パターンが再現されました。
熱帯で漁獲された8個体は、移動範囲が比較的小さく、生涯を通じて熱帯から亜熱帯にとどまる傾向が示されました。
一方、日本近海で漁獲された個体の多くは南方で孵化し、成長とともに北上したと推定されました。
さらに興味深いのは、亜熱帯で漁獲された9個体です。
これらは移動パターンにばらつきがあったものの、すべての個体が生涯のどこかで日本近海まで北上した経験を持つと推定されました。
これらの結果から、熱帯域のカツオ個体群には、比較的狭い範囲にとどまる個体と、広範囲に北上回遊する個体が混在する「部分回遊」が存在する可能性が示唆されました。
眼球が語る「海の物語」
この手法の大きな利点は、漁獲された個体から過去の移動履歴を復元できる点にあります。
標識の装着や再捕獲を必要とせず、多数個体を効率的に解析できるため、資源評価や管理の高度化にもつながる可能性があります。
広い海を泳ぐカツオの目の奥に、これほど精密な「航海の記録」が刻まれていたとは驚きです。
今後、この手法がマグロ類やサメ類など他の外洋性動物にも応用されれば、私たちの知らなかった海の移動ドラマが次々と明らかになるかもしれません。


























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昔のSF作品だったかミステリー作品だったかで被害者の網膜に映された最期の瞬間を読み取って事件を解決するっていうやつがあったの思い出しました。
それみたいなことが出来ちゃうんですね。