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父親ラットが運動不足だと出生性比や生殖成功率に影響が出る / Credit:Canva
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父親ラットが運動不足だと「雌が生まれやすく」、精子の運動性も低下 (2/2)

2026.02.27 11:30:06 Friday

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運動不足ラットの「精子の運動率」は落ちるが、回し車で走らせると回復する

まず、性比の結果です。

対照群では、雌24匹・雄28匹と、ほぼ均等でした。

ところが運動不足群では、雌39匹・雄16匹となり、統計的にも「雌に偏った」と言える差が出ました。

次に、父親側の精子の動きです。

運動不足群では、精子の総運動率や前に進む運動率が大きく下がり、スピードの指標もまとめて低下していました。

簡単に言えば、精子の数があるかどうか以前に、受精に必要な「勢い」や「推進力」が落ちていたことになります。

そして、この研究で特に注目すべきなのが、回復の結果です。

運動不足の雄ラットに、週末だけ回し車を与えて自発的に走らせると、低下していた精子の動きが改善しました。

主要な速度指標は対照群に近い水準まで戻り、運動不足による精子機能の低下が固定的なものではない可能性が示されました。

つまり、運動不足で悪くなった精子の動きは、生活の中で体を動かすようにすることで、取り戻せる可能性が見えたのです。

次に、世代を超えた結果です。

運動不足の父親から生まれたF1世代を使った交配では、雌個体で妊娠率が下がったり、産まれる仔の数が少なくなる組み合わせが報告されました。

さらに、運動不足由来のF1同士をかけ合わせたところ、離乳まで生き残る仔が得られなかった交配もありました。

ただし、F1同士の交配は例数が多くなく、統計的な結論を出すには追加の検証が必要です。

そのため現時点では、「世代を超えて生殖成功率が下がる可能性が示された」と受け止めるのが適切でしょう。

今後は、なぜ性比が雌に偏ったのか、なぜ次世代に影響が残ったように見えるのかを、精子の分子レベルの変化も含めて調べる必要があります。

それでも今回の研究は、「運動不足」という身近な生活様式が、精子機能に影響し、次世代の結果にもつながり得ることを、動物実験で具体的な数字とともに示すことができました。

運動不足は、体重や血糖だけの話では終わらないかもしれません。

今日の身体活動が、次の世代にもつながり得るという視点は、私たちの生活を見直す新しいきっかけになりそうです。

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