想像力や好奇心が低いと「他者を物として扱いやすくなる」
研究者たちは、年齢と性別も考慮しながら、複数の性格特性を同時に入れた解析を行いました。
その結果、客体化を低くする方向に独立して結びついていたのは、協調性、知的好奇心、そしてポジティブな互恵性でした。
反対に、客体化を高くする方向に独立して結びついていたのは、対人搾取性と心理的特権意識で、性別については男性であることがわずかに関係していました。
ここで大事なのは、相関ではダークトライアド特性とも関連が見られた一方で、搾取性や特権意識などを同時に考慮すると、ナルシシズムやマキャベリズム、サイコパシーといった特性名そのものは、独立した予測因子としては残らなかった点です。
言い換えると、客体化を説明する中心は「ダークな性格っぽいから」という印象論ではなく、「他人を利用しても構わない」と感じる搾取性や、「自分は特別扱いされて当然だ」という特権意識のほうに近いということです。
さらに、知的好奇心が低いほど客体化が強いという結果も見逃せません。
知的好奇心は、想像力や好奇心、物事への関心の広さなどを含む特性として捉えられます。
この傾向が低いと、相手の内面や事情を思い描く回路が細くなり、相手を「目的のための部品」のように見てしまいやすくなる可能性があります。
ただしこの研究だけでは、客体化傾向が強い人が特権意識を強めるのか、特権意識が強い人が客体化しやすいのかは判断できません。
また対象はポーランドの成人サンプルであり、文化や社会環境が違う場所で同じ構造がどこまで再現されるかも今後の課題です。
それでもこの研究は、他人を「人」として見るか、それとも「使えるもの」として見るかの分かれ道には、搾取性と特権意識という心のクセが潜んでいる可能性を明らかにしました。



























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