背景にある「取り残される不安」と「感情のコントロール」
しかし研究者たちは、性格特性だけでSNSの使いすぎが決まるわけではないと考えました。
そこで調べたのが次の2つの心理要因です。
・FOMO(取り残されることへの恐れ)
・感情コントロールの困難
FOMOとは、他人が自分の知らないところで楽しい体験をしているのではないかという不安を指します。
ナルシシズムが強い人の場合、インスタグラムは自分のイメージを管理する場所でもあります。
そのため「投稿を見逃すと注目を集めるチャンスを逃すのではないか」という不安が生まれ、何度もアプリを確認してしまいます。
有名人崇拝の強い人でも似た現象が起こります。
好きな有名人が投稿するストーリーや写真を見逃したくないという思いが、頻繁なチェック行動につながるのです。
もう一つ重要だったのが感情調整の難しさです。
人は落ち込んだり不安になったりしたとき、その感情をうまく処理できないと別の方法で気分を変えようとします。
インスタグラムはその手軽な手段になりやすいのです。
たとえば、ナルシシズムが強い人は、ネガティブな感情を内面的に処理するのが苦手な場合があります。
その結果、「いいね」やコメントによる一時的な承認で気分を回復しようとします。
一方、有名人を強く崇拝する人は、理想化された有名人の生活と自分を比較することで自尊心が傷つくことがあります。
しかしその感情にうまく対処できない場合、再びインスタグラムを開いて気を紛らわせるという悪循環が生まれます。
こうして
性格特性 → 不安や感情の問題 → SNSの過剰使用
という心理的な連鎖が形成される可能性があるのです。
SNSとの付き合い方を見直すヒント
研究者たちは、この結果がSNSの使い方を改善するヒントになると指摘しています。
たとえば、ネガティブな感情を一時的なもの(ずっとは続かないもの)として受け入れる「認知的再評価」という心理テクニックは、SNSへの逃避を減らす可能性があります。
また、就寝前のスマートフォン使用を減らすなどの生活習慣の改善も、FOMOを和らげる方法として有効と考えられています。
SNSは今後も私たちの生活の中心的なツールであり続けるでしょう。
だからこそ、自分がなぜアプリを開いてしまうのか、その心理を理解することが、デジタル生活を健全に保つ第一歩になるのかもしれません。





























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