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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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アインシュタインの脳を解剖した結果「常人とどこが違っていたのか」 (2/3)

2026.03.24 17:00:05 Tuesday

前ページ天才の脳に見られた「構造の違い」

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脳の「つながり」と「使い方」にも違いがあった

構造だけでなく、「の使われ方」や「接続の強さ」にも違いが見つかっています。

2013年の研究では、左右の脳をつなぐ「脳梁(のうりょう)」が、平均よりも厚いことが確認されました。

脳梁は左右半球の情報をやり取りする重要な神経の束です。

この部分が厚いということは、神経線維が多く、左右の脳の連携が強いことを意味します。

一般に、左脳は論理的思考、右脳は直感や空間認識に関係するとされますが、その両方が強く結びついていた可能性があります。

これは、アインシュタインが複雑な物理問題を「視覚的に思い描きながら」考えていたという証言とも一致します。

彼は言葉よりもイメージで思考していたと語っており、その能力を支える神経基盤があったのかもしれません。

さらに興味深いのは、「経験によって変化した脳の痕跡」も見つかっていることです。

2009年の研究では、右の運動野に「こぶ状」の構造が確認されました。

これは左手の動きを制御する領域に対応しています。

この特徴は、長年楽器を演奏する人に見られることがあります。

アインシュタインは幼少期からバイオリンを演奏していたことで知られており、繰り返しの運動が脳の形を変えた可能性が指摘されています。

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ヴァイオリンを演奏するアインシュタイン/ Credit: ja.wikipedia

これは「脳の可塑性(かそせい)」と呼ばれる現象です。

つまり、脳は生まれつきの構造だけでなく、経験によっても形を変えるということです。

この点は重要です。

アインシュタインの脳は、単に生まれつき特別だっただけではなく、「使われ方」によってさらに特徴が強化されていった可能性があるのです。

次ページ天才の正体は「特別な形」か、それとも「特別な使い方」か

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