「加工なしの顔」でも嫉妬は変わるのか?
研究では、イギリス在住の異性愛女性51名とレズビアン女性49名が参加しました。
参加者には、無表情の白人女性の顔写真50枚(いずれも加工していない自然な画像)が提示されます。
そして、「この人物があなたの恋人に言い寄っていると想像してください」と指示され、そのときに感じる嫉妬の強さを7段階で評価させました。
さらに、顔の女性らしさは2つの方法で測定されました。
1つは顔の形状を数値化する客観的な手法、もう1つは別の参加者による主観評価です。
その結果、どちらの測定方法でも同じ傾向が確認されました。
つまり、女性的な顔立ちの人物ほど、より強い嫉妬を引き起こしたのです。
この傾向は異性愛女性で特に顕著に見られました。
一方、レズビアン女性でも同様の傾向は確認されましたが、その強さは有意に弱いものでした。
研究者たちはこの違いについて、恋愛における「魅力の基準」の違いが影響している可能性を指摘しています。
異性愛男性は一般的に女性的な特徴を好む傾向が強いため、女性的な顔のライバルは一貫して脅威となります。
一方、女性同士の恋愛では魅力の好みがより多様であるため、女性的な顔が必ずしも最大の脅威になるとは限らないと考えられます。
嫉妬は「理性的な危機察知」かもしれない
今回の研究が示しているのは、嫉妬という感情が単なる感情的反応ではなく、ある種の「合理的な判断」に基づいている可能性です。
私たちは、相手の外見から無意識に「競争相手としての強さ」を評価し、それに応じて感情を調整しているのかもしれません。
特に「女性らしい顔」というシンプルな特徴が、恋愛のリスク評価に関わっているという点は興味深いものです。
今回の研究は、「どんな恋のライバルに女性は最も警戒するのか」という問いに対し、顔の特徴という具体的な手がかりを示した点で重要です。
恋愛における嫉妬は避けがたい感情ですが、その裏側には、私たちの進化の歴史に根ざした精巧な判断メカニズムが働いているのかもしれません。
また、同様の研究の男性バージョンの実施が待たれるところです。






























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