微小重力環境で精子は道に迷い、卵子にたどり着く割合が減る
これまで宇宙環境が生殖に与える影響はたびたび話題になってきましたが、精子が実際にどうやって卵子まで進むのか、その「道案内」の部分はあまり詳しく調べられてきませんでした。
精子はただ速く泳げばよいわけではありません。
女性の生殖器の中の複雑な環境で進む向きを保ち、卵子までたどり着く必要があります。
研究チームは、そこに重力が関わっているのではないかと考えました。
実験では、地上で微小重力を再現するために「3Dクリノスタット」という装置が使われました。
これは試料を多方向に回転させることで、重力の向きが一定に感じられない状態を作る装置です。
さらに今回の研究が工夫されているのは、精子をただ泳がせたのではなく、女性の生殖器をまねた細い通路を用いた点です。
精子はその通路を通り抜けて、反対側にたどり着けるかどうかを試されました。 つ
まり研究チームは、「精子が元気に動くか」だけでなく、「正しい方向に進めるか」を見たのです。
その結果、ヒトの精子では、微小重力下で通路をうまく進みきれた精子の割合が有意に減りました。
一方で、総運動率や前進運動率などの基本的な運動性には大きな変化がありませんでした。
これは、精子が弱って泳げなくなったのではなく、泳げるのに進む方向をうまく定められなくなっていたことを意味します。
マウスでも似た傾向が見られました。
また、マウスの受精実験では、微小重力下で4時間受精させた場合、受精して2細胞期まで進んだ卵の割合が通常より約30%少なくなりました。
ブタでも受精率やその後の胚盤胞形成の低下が確認されており、影響はヒトだけの特殊な現象ではないことがうかがえます。
では、なぜ精子は宇宙のような環境で「迷子」になるのでしょうか。
そして、受精できたとしても、その後の胚にはどんな影響が出るのでしょうか。


























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