「最古の犬を発見」5000年ぶん更新された「人類最初の相棒」の記録
「最古の犬を発見」5000年ぶん更新された「人類最初の相棒」の記録 / Credit:Canva
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「最古の犬を発見」5000年ぶん更新された「人類最初の相棒」の記録

2026.03.30 20:30:46 Monday

イギリスのロンドン自然史博物館(NHM)とオックスフォード大学の研究チームによって、氷河期の終わりごろにはすでに「犬」が存在し、現代のヨーロッパからトルコにかけて広く分布していた可能性が示されました。

これまで確実な「遺伝学的に確認された最古の犬の証拠」は約1万900年前とされてきましたが、今回の研究で約1万5800年前まで5000年ほど一気にさかのぼったのです。

しかもトルコで見つかった犬のDNAを詳しく調べると、遠く離れたイギリスの犬と驚くほど近い親戚関係にあることが分かりました。

オックスフォード大学の発表において研究者たちは、「犬が初期の人間社会の暮らしを大きく変える、いわばゲームチェンジャーだった可能性もある」と述べています。

犬はいつ、どのようにして人間の世界に入り込んだのでしょうか?

この研究成果は2026年3月25日に科学誌『Nature』で発表されました。

Dogs were widely distributed across western Eurasia during the Palaeolithic https://doi.org/10.1038/s41586-026-10170-x

犬の起源がずっと難しかった理由

犬の起源がずっと難しかった理由
犬の起源がずっと難しかった理由 / Credit:Dogs were widely distributed across western Eurasia during the Palaeolithic

犬という動物は、私たちにあまりにも馴染み深い存在です。

いつでもそばにいるのが当たり前であるため、きっと昔からずっと人の近くにいたんだろう、となんとなく考えてしまいます。

しかし科学の世界では、犬の起源を見極めることがずっと難しい課題でした。

その理由は簡単で、犬の祖先がオオカミだという点にあります。

オオカミと犬は骨格が非常によく似ているため、古代の骨だけを見ても「これは犬だ!」と断定するのが難しいのです。

実際、過去には約3万年前の「犬らしい骨」がいくつも発見されましたが、後で遺伝子を調べ直すと「やっぱりオオカミの仲間だった」という例もありました。

つまり研究者たちは、「犬っぽい骨」は見つけられても、「遺伝子を調べて本当に犬と確認できる骨」をなかなか見つけられなかったのです。

骨の形だけで判断するのは、「顔立ちが似ているから親戚かな?」と勝手に決めつけてしまうようなもので、本当の戸籍、つまりDNAを見ているわけではありません。

では犬はいつから犬として人間のそばにいたのでしょうか?

次ページDNAが示した1万5800年前の「最古の犬」

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