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Credit: canva
psychology

退屈で避けがちなテーマの雑談ーー実は「日々の満足度を高める」と判明

2026.04.15 07:00:26 Wednesday

エレベーターで偶然に乗り合わせた人、コーヒーマシンの前に立つ同僚、イベント会場で隣になった見知らぬ人。

そんなとき、つい「話しかけてもつまらない会話になるだけかもしれない」と思い、沈黙を選んでしまうことはないでしょうか。

しかし、その判断はもったいないのかもしれません。

米ミシガン大学の研究チームはこのほど、「退屈だと思われがちな話題の雑談ほど、実際には予想以上に楽しめる」という意外な事実を明らかにしました。

「どうせつまらないだろうな」と思って避けているテーマは、実は日々の生活満足度を高めてくれるかもしれません。

研究の詳細は2026年の学術誌『Journal of Personality and Social Psychology』に掲載されています。

Small talk surprises: Nine experiments show ‘boring’ topics feel more enjoyable https://phys.org/news/2026-04-small-topics-enjoyable.html
Conversations about boring topics are more interesting than we think. https://doi.org/10.1037/pspi0000521

人は「雑談の楽しさ」を一貫して過小評価していた

研究チームは今回、約1800人を対象に、合計9つの実験を行いました。

参加者にはまず、「退屈だと思う話題」について会話した場合、どれくらい楽しめそうかを事前に予測してもらいます。

対象となった話題は、第一次世界大戦や第二次世界大戦、株式市場、ノンフィクション書籍、猫、ヴィーガン食など多岐にわたります。

中には参加者自身が「これはつまらない」と感じるテーマを挙げるケースもありました。

数学やタマネギ、さらにはポケモンといった回答も含まれていました。

その後、参加者は実際に友人や見知らぬ相手と対面またはオンラインで、それらのテーマに関する雑談を行い、終了後にどれほど楽しめたかを評価しました。

結果は非常に明確でした。

参加者は会話前、「おそらく退屈だろう」と予測していたにもかかわらず、実際にはそれを大きく上回る楽しさを感じていたのです。

この傾向は一貫しており、会話相手が友人であっても初対面であっても、対面でもオンラインでも同様に見られました。

さらに興味深いのは、会話の当事者同士が「この話題は確かにつまらない」と認識していた場合でも、その会話自体の満足度は予想より高かった点です。

つまり人は、「つまらない話題についての会話はつまらないに違いない」と考えているものの、実際の体験ではそれが裏切られているのです。

次ページ会話の楽しさは「話題」ではなく「やり取り」にある

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